久保田 智博 official blog -3ページ目

ただそばに

 病院の中を歩いていたら、「お母さん、お母さん!」という大きな声が聞こえる。とても大きな声なのに、誰もその部屋に近づかない。そしてしばらくしたら「お姉さん、お姉さん!」という大きな声と、ナースコールが鳴り続けている。


 僕は不思議に思って、その部屋の前へ行った。ベッドにいた100歳近くのお婆さんは私を見て、今度は「お兄さん、お兄さん!」と大きな声で私を呼ぶのである。私は一瞬悩んだが、心の声に従ってお婆さんの部屋に近づいてみた。


 すると、お婆さんは私に「どうしてもこのペットボトルが開かないの。開けてくれる?」と仰るので、私は開けて「どうぞ」と手渡した。するとお婆さんは「ありがとう、ありがとう」と繰り返し言われる。


 そして、「今、何時?」と聞かれるので、私が目の前の時計を指し、「夜7時ですよ」と言うと、「そう、昼の1時なのね。だからみんな忙しくて誰も来てくれないのね」と仰る。耳は聞こえず話はほとんど通じないが、僕は先日101歳で亡くなった祖母と、そのお婆さんが重なって、思わず背中をさすって色々なお話をした。お婆さんは本当に喜んで「ありがとう。ありがとう」としきりに仰るのだ。


 しばらくすると、医師と看護師の方が現れた。「身内の方ですか?」と聞かれたので、「いえ、ペットボトルを開けて欲しいと頼まれたので開けたのです」と答えながら身分証を示したら、その看護師さんは「本当に助かりました」と言って、血圧や脈を測り始めた。その時も僕はお婆さんの「ただそばにいた」のだが、お婆さんは最初の興奮状態とは正反対に、とても穏やかになった。


 そして、医師と看護師さんが顔を見合わせて、驚いて僕にこう言ったのだ。


 「私は何年も多くの患者さんを診てきました。今この方を担当しておりますが、こんなに穏やかになられたのを初めてみました」と。


 正直、僕がやったことは何もない。「ただそばにいる」ことしかできなかった。しかし、その「ただそばにいる」ということ、真剣にその人を想う気持ちが伝わって、何か化学反応が起きたのかもしれない。僕は少しお役に立てて良かったと思いながら、この超高齢化社会の現実に、色々思うことがあった。


 そもそも、僕がペットボトルを勝手にあけ、飲み物を渡すべきではなかったかもしれない。勝手に話しかけるべきでなかったかもしれない。結果として、皆さんが喜んでくださったから良いものの、これは非常に難しい問題だと感じたのだ。


 時として、決断の判断基準は難しい。今回はたまたま全てがうまくいき、僕はお婆さんと、目と目を合わせ、魂のコトバを交わし、感じあうことができた。決断に迷った時、私達はどうすべきなのか。大切なのは、何かをやろうとする時、心の叫びや直感というもの、自分がどうありたいのか。全身で考えるということだ。そして、時に自分が無力と感じる時に、ただそばにいる、ただそこにいるということは、非常に重要なことなのだと、私はお婆さんから教わったのだ。


<ホームページ> 

http://eisu-ken.com/


【英数研究所→Liberal Arts→卒業生内定先】(一部)


国家公務員、三菱商事、博報堂、東芝、東京三菱UFJ銀行、NHK、JR東日本、SONY、理化学研究所、三菱総合研究所、東京海上日動火災保険、明治製菓、オリエンタルランド、野村證券、裁判官、弁護士、医師、教師、語学講師、チェリスト、ピアニスト、芸能、主婦の方、東京大学大学院、東京工業大学大学院、大阪大学大学院、筑波大学大学院、慶應大学大学院、中央大学大学院、早稲田大学大学院、北里大学大学院 など


<高校生 続々学年1位>

横浜翠嵐高校学年1位、神奈川総合学年1位、川和高校学年1位、サイエンスフロンティア高校学年1位、桐蔭学園高校学年1位、平沼高校学年1位、市立南高校学年1位、桜丘高校学年1位、東高校学年1位、港北高校学年1位


<在学生・卒業生>

横浜翠嵐高校、柏陽高校、川和高校、希望ヶ丘高校、神奈川総合高校、法政女子高校、サイエンスフロンティア高校、桐蔭学園高校、山手学院高校、横浜平沼高校、桜丘高校、市立南高校、神奈川大学付属高校、市が尾高校、東高校、港北高校、桜美林高校、神奈川学園高校、岸根高校 など

100時間

 100時間集中して学べば、何でも面白くなってくる。


 勉強というのは、学部や学科なんて関係なく、やろうと思えばどんな環境だってできる。結局、全ては自分次第。この数年間、一度白紙に戻して、ありとあらゆることを専門的に学んだ。宇宙開発、医療、環境、海洋、マクロ経済モデル、計量経済、国際法。だが、時に3日3晩徹夜し続けて研究しても、特に謎だらけなのが心理学だった。まるで広い宇宙について考えるように、全く歯が立たない。


 学生や社会人のモチベーションを上げるためにどうしたらよいのか。もっと社会に貢献できるのではないか。米国やカナダ、日本の最先端の精神医療、栄養学、東洋医学、あるいはNLPといったもの、手探りで研究していく内に、その初歩として無意識に語りかける技術を発見し、各国のやり方を長年学び続け修得した。


 これは信頼関係、そして相手の被暗示性(コトバに反応する率)、さらに専門的な技術を使えば瞬間的にかかる。そして無意識のパワーの方が90%以上を占めているので、意識のパワーレベルをはるかに超えている。これをプラスに使えないかと考えた。


 つまり、プラスの暗示をかけるというよりは、ネガティブな思い込み「自分はできない」「自信がない」「記憶力がない」「人前であがってしまう」といった思い込みを、解くことに利用できるのではないかと考えた。今ある療法をはるかに超えて、もっと短期に、もっと深く。


 例えば僕の場合、軽トランス (イスから立てないといった運動的なもの) は7割の方にかかる。中トランス(味覚が変わるといった感情的なもの) が5割、深トランス (憧れの芸能人が目の前に現れるといった記憶に関するもの) が3割の方にかかる。信じない方は信じなくて構わない。信じないことを信じているのだから。これは体験された方にしか分からない世界だ。


 光栄なことにTVからの依頼もあるが、僕の目的はこのようなTVでやるようなショー的なものではない。問題はどうやったら、この無意識のパワーを日常生活にプラスに生かせるかということだ。さらに研究を重ねた結果、相手が呼吸を吐いている時にしか肯定的な暗示は入らないこと、リズム形成、そのほかメンタリズム、高度なNLPまで駆使して確率はグッと上がり、生徒の勉強面、生活面でも効果が出てきた。


 ある学生は全く記憶力がないと嘆いており、テストをやっても10点程度しか取れなかったのだが、同意を得て瞬間的に無意識にアクセスした所、次の週から単語テストで100点を取り続けた。他の学生・社会人でも、身体の不調が多々あったが、医学的には考えられないような回復が次々と起き、医師や看護師を驚かせた。あるいは大勢の前のスピーチで不安や緊張をしなくなったというような報告が続々とよせられた。


 もちろん、上記にあげた例は瞬間的に入れているだけなので、軽く否定的な暗示を解除しているだけであり、医療行為ではない。ましてや、もっとも重要なのは暗示ではなく「行動」であることは言うまでもない。だが、無意識のパワーというものは、まるで宇宙のように奥が深く、不思議な世界だ。不思議な世界を、不思議なこととしてとっておく余裕があってもいいのではないだろうか。


 Things always happen for a reason. 「すべての出来事には意味がある」


 100時間といわず、100年楽しく学び続けたい。



【お知らせ】

2016年度新規生募集中キラキラ  

中学生/高校生/大学生・社会人 TOEIC


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超基礎の徹底。志望校第一主義。

「やりたいことをやれ。進みたい方角へ向かえ」


結果として高校生で英検準1級・英検2級取得、TOEIC750点取得。

大学生でTOEIC800点、900点以上の取得。


【英数研究所→Liberal Arts→卒業生内定先】(一部)


国家公務員、三菱商事、博報堂、東芝、東京三菱UFJ銀行、NHK、JR東日本、SONY、理化学研究所、三菱総合研究所、東京海上日動火災保険、明治製菓、オリエンタルランド、JTB、野村證券、裁判官、弁護士、医師、教師、通訳、客室乗務員、グランドスタッフ、語学講師、チェリスト、ピアニスト、芸能、主婦、東京大学大学院、東京工業大学大学院、大阪大学大学院、筑波大学大学院、慶應大学大学院、中央大学大学院、早稲田大学大学院、北里大学大学院 など


エール