節電を覚えた。

ちょっとだけ我慢をすることが、遠くのどこかで役に立っていることを知った。

普段何気なく使っているたくさんのものが、実は自分の知らないところで多くの人たちに支えられていることを知った。

温かい食事にありつけることが、実は全然当たり前なんかじゃないことを知った。





いつもなら桜の美しさをまとって暖かさを迎えるこの季節に、この国は忘れかけていた大切なものを少しだけ取り戻した。

たくさんの被害とひきかえに。

それはたとえば助け合う心だったり、優しさや温かさだったり。





なのに、これでもまだ揺らし足りないのか…。





これ以上、被災地を人たちを苦しめるのはやめてくれ。

被災地の未来を壊すのはやめてくれ。





もう十分じゃないか。















美しい花を見て、美しいと思える自分達でいよう。

小さな命を見て、尊いと思える自分達でいよう。

差し延べる手が繋がって、いつしか大きな力になることを知ろう。



きっと大切なことだから。