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昨日、浮気調査のご相談にいらっしゃった男性のことが、少し心配です。

 

実は、このお客様、浮気調査をするべきか否か迷っているというよりは、今ある証拠でいけるのか？自身で調査や相手方との話し合いなどを完結っすることは出来るのか？という様な内容のご相談でした。

 

悪く解釈すると、何とかして自分で調査をして、自分で動いて相手方から慰謝料を獲得できる方法は無いかと、探っている様にも感じられました。

 

 

そして、現在どんな状態かというと、妻が浮気をしているのは間違いない状態で、自身で証拠を集めたが、裁判で不貞行為を立証するには恐らく弱い感じで、相手方の氏名や住所も分かっていない状態でした。

 

そして、何が心配なのかというと、その方が、ある能力の高い方だということです。

 

ある能力とはコミュニケーション能力です。

 

分かりやすく言うと営業マンタイプといったところでしょうか。

 

実際に職種を聞いてみると営業職でした（笑）

 

この方の営業成績が良いかどうかは分かりませんが、営業職の方のほとんどは、ある程度コミュニケーション能力が高いのが特徴で、そしてそれを自分でも自覚していて、自分自身のことをデキると思っています。

 

 

ですから、出来ると思い込んで、自分達で調査をしてしまって失敗するのです。

 

しかし、コミュニケーション能力が高いのと、調査が出来るか否かは別問題です。

 

そして、こういうタイプの人はそれを理解しておらず、自分で出来ると思ってしまうのです。

 

ですから、こういうタイプの人は、結果、自分で行動を起こしてしまい、失敗するのです。

 

 

余談ですが、私も昔はコテコテの営業マンで、モロそういうタイプの人間なのでよく分かります（笑）

 

逆に出来ない人（出来ないと思っている人）は、自分では行動せず、専門家等に依頼する人ので失敗しません。

 

だから、そのお客様が自分で調査をやってしまって、失敗してしまうのではないか？

 

と、とても心配なのです。

 

調査は失敗したら次は無いかも知れないので、イチかバチかやってみて下さいというわけにはいかないのです。

 

そして、証拠が撮れなくて、不十分なまま話し合い（示談）をしてしまうのではないか？

 

という心配もあります。

 

 

もちろん、証拠が不十分でも、ときには示談が成功することもあるでしょう。

 

ただし、示談はどんな良い状況であろうと、悪い状況であろうと、状況に関係なく、相手が「NO」と言ったら成立しません。

 

つまり、どんな案件でも１００％するという保障は無いのです。

 

ですから、必ず失敗してしまったときのことを考えておかなければいけません。

 

要するに、示談をする前にやっておかなければならないのは、失敗したときに、次に強制的な手段、つまり訴訟に打って出られる準備をしておく、すなわち「予め証拠を押さえておくこと」が必要なのです。

 

 

もしも、証拠がないまま、行動してしまい、失敗したらその後に証拠を押さえるのは困難です。

 

別れてしまっていたら、もう証拠を撮るのは不可能です。

 

証拠があるということは、我々の感覚からすると、不貞行為を立証する材料のみならず、相手方の名前も住所等も分かっている状態です。

 

そして、証拠や情報がしっかりある場合、示談が成功する確率は格段に高くなります。

 

一例を挙げるなら

 

「お前は誰だ」と凄むより

 

「どこどこにお住いの、●●●●さんですよね」

 

言った方が効果的ということです。

 

 

失敗して何ともならない案件の相談を受けるのは、私も、実はすごく悔しいくて歯がゆい思いをします。

 

でも、何ともならなくなって、一番悔しい思いをするのは、お客様だと思います。

 

自分と一度かかわった人なので、万一私の忠告を無視して自分で行動してしまって失敗したら、あのとき何故もっと強く言わなかったのかと、とても後悔します。

 

とにかく、失敗してしまったという報告が無いことを心より願います。

 

ご参考までに・・・。