寒さの中、空を見上げるのか好きで、曇っていても真っ暗でも、
好んで外を歩きます。
研究室に行くには30分の徒歩と10分のメトロを使います。
もともとバスを使っていたんですけれど、
やっぱり歩きたくなってしまいます。
まだ真っ暗な朝のLilleの街を歩きながら、
顔を上げた瞬間の、冷たい空気が頬にぴしっとあたる。
ちょっと痛いときもあるけれど・・
それが朝のLilleの街を歩く楽しみでもあります。
そして、もう一つの楽しみは、見上げたときに建物を眺めることです。
ここLilleの建築様式はフレミッシュ flamand呼ばれていて、フランドル地方特有の歴史ある
建造物が立ち並んでいます。
Lilleの町並みについての簡単な説明はここでご覧になってください。→フランス政府観光局Lille
フランドル様式の特徴。
このフランドル様式の建物、実はベルギーのブルージュBrugesの町並みなんです。
この前のブルージュへの小旅行 のとき、居心地のよさを感じたのは、
この建物のせいもあるのだと思いました。
この街Lilleの
冬の夜の光に照らされた町並み・・・。
Lilleは今もまだクリスマスイルミネーションがきらきら輝いています。
私の家の近所でもまだまだきらきらとツリーが光っています。
ここは冬には日照時間がとても少なく、朝の8時頃はまだ暗く、夕方5時には日が落ちている。
だからでしょうか、この街には夜光があふれています。
はじめは年も明けてイルミネーションを見ていることが変な気分でしたが、
この光が温かいと感じたこと・・・
そして
私自身、この光の下、空を見上げて歩くことが好きだなと思ったこと。
そして、夜のLilleを楽しんでいたころ、
在仏日本大使館のメールマガジンが送られてきました。
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冬の憂鬱
昨年の1月号で冬季鬱病について気をつけていだだくようお知らせしました。その後新たに読者になった方もいるので、改めて簡単に紹介します。
太陽が少なくなる冬季に抑鬱気分が出てきたり、意欲がなくなったり、焦燥感が強くなったり、或いは甘いものを渇望したり、過眠状態になってくることがあります。
日本とは違い、冬至の頃は朝9時近くまで暗く、日の長さは気分への影響が大きく出ます。晴れの日はなるべく外に出て太陽光線を浴びる、部屋の照明を明るくする、散歩で積極的に体を動かすなどしてい一日内リズムを作り出し、暗い冬を乗り切りましょう。
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つまり、このメールマガジンを受け取って、私がなんとなく感じていたことに
説明がついたわけです。
夜の光の中で見る建築様式。この季節でしかこの光はないのだと思うと
これがLilleの風景、これもLilleの冬。
今日はなんだか甘いワインが飲みたくなりました。
自分で白ワインを買ったことがなかったので、今回が初挑戦、
あの居心地のよいワイン屋さんで、おじさんに甘くて飲みやすいのを
お願いしました。
Cote de Gascogne フランスの南西地方の地酒的ワインだそうです。
フルーティーな甘みもしつこくなくて、コクコクッとのどを通る時に広がる
甘さは、今日求めていたさっぱり感だったので、
当たり。でした・・・。