痛恨の左足(痛恨の左足!!!) | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

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還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

 へぇ、こんなことってあるんだ!


 今年の最終戦、さっぽろさよならマラソンで、私は奇跡的なことを演じていたのだ!


 先週、正式リザルトが届いていた。私はジュンジュンと併走状態でゴールしていたので、女子の9位に入賞して正式タイムが会場で発表されていたジュンジュンのタイムを自分もゴールタイムとしてこのブログで報告していた。ところが残念ながらジュンジュンより0.4秒遅れており、私のタイムは1時間41分32秒だった。


 完走記の中で一昨年のラップと比較しながら書いていこうかと思ってタイムを見ると・・・うん?・・・えっ?・・・マジ???


 一昨年の完走記の中に記されていたタイムは、


1時間41分32秒


 なんと同タイムでした。Ogamanの行くところには必ず美味しいネタが転がっているね。ということで、久しぶりに完走記を続けていきましょう。なお、ここまでの完走記は、11月21日11月22日11月23日 となっています。


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 5km通過タイムは思いのほかよかったものの、思い描いている走りからはほど遠い。本来ならば下りは力を抜いて楽に走り、上りは少し頑張って走り、そのため河川敷コースでは上りと下りでそれほどペースが変わらないというのが私の特徴だ。現に一昨年のこの大会では、スタート・ゴールと折り返し点の間のラップが、25分50秒(下り)-25分59秒(上り)-24分51秒(下り)-24分52秒(上り)と、前半よりも後半の方が1分速くなっているが、上りと下りではほとんど変わらないペースで走っている。


 しかし今年は思うようにいかない。下りもペースが思うようにあがらなかったことから楽に走れてはいない。それだけに上りになっても、これ以上頑張ることはできない。すると必然的にペースが落ちる。


 5~6km、4分58秒。6~7km、4分59秒。7~8km、ついに5分07秒。前を走る楽走伊達温泉のWさんとの差も縮まらない。縮むどころか、少しずつ離れているようにさえ思える。そうなると、うしろのせぇさん も気になってくる。


 ハーフマラソンの上位を走る選手たちは早くも2周目に入り、やってくる。これでまた反対車線に仲間の顔を探して気分転換ができる。しかしいっこうに体は軽くならない。


 8~9km、5分02秒。9~10km、4分49秒。この間の5kmは24分55秒。やはり落ちている。


 スタート地点のあたりでは、クォーターを走り終えたパパさんやトン子さん らが応援してくれている。声援に応えながら通過して幌平橋を越えて上流へ向かう。ジュンジュンやkanapapaさん との差も広がっているが、まだ致命的な差ではないことが救いだ。楽走伊達温泉のWさんに続いて折り返しを回る。ここから5kmは下りへ向かう。今度こそ楽に走りたいものだ。


 折り返しを回ってWさんの背中を追う。恐れていたせぇさん との差は、ちょっと開いたようにも思える。


 泣いても笑っても今年のレースはあと10km。思いっきり走らないと・・・。1時間前までは走るのを渋っていた奴とはとても思えない(笑)。


 再びスタートラインを通過すると、「あと1周だぞ~」とパパさんから暖かい(?)声援があった。


 2年前は2周目にラップが上がった。1周目に抑えていたのだろうか。今年は1周目から全開で走っていたつもりだが、その割に1周目のペースはまったく上がらなかった。ところがパパさんの暖かい声援を受けた後、なんだか体が動き出したように感じられる。パパさんの声援を受けてこけるふりをしたが、あれが良かったのだろうか?まさかね。実のところは、アップ不足のため1周目は体が動かなかったというところだろう。


 何はともあれ、これで追いかける態勢ができあがった。まずはWさんの背中を追いかける。10~11km、4分43秒。ペースがあがってくると、Wさんの背中も大きくなってくる。そうすると私も元気が出てくる。するとまたペースがあがって背中が大きくなる。11~12kmは4分35秒まであがった。そしてついに追いついた。


 「やっと追いつきました」と声をかけて前に出る。しかし足音は遠ざからない。北海道ロードレースでのakkun とのバトルを思い出す。こうして2人でペースをあげて行ければ、前を行くkanapapaさん の背中を追うこともできる。私自身、ペースはあがっているが1周目と比べて無理をしている感じはない。ようやく体が動き出し、ペースをつかめたように思える。この分だとkanapapaさん もとらえられる。そう思った瞬間のことだった。


 パサッ、パサッ、・・・。左足の付近から異音が聞こえてきた。この音は・・・嫌な予感がして足元を見る。


靴紐がほどけている!


 そのままコースを外れて締め直す。いきなりの完全停止はつらいものがある。しかもかがまなければ縛ることもできない。それにくわえてランニンググローブを履いている(北海道方言では、手袋も「履く」のです)ので、1度脱がなければならない。で、最後の決め手は、焦っているので思うように結べない(爆)。


 この間、ロスタイムは15秒くらいであったろうか。Wさんの背中はかなり離れている。また、やり直しである。コースに戻るとき、安全確認で後ろをチラッと見るが、せぇさん の姿は近くには見えない。それだけがせめてもの救いか・・・。


 結局12~13kmは4分50秒。コースに戻ってからは元のスピードに戻っているようだが、先ほどまでのようにリズムに乗った走りではない。明らかに無理をした走りとなっている。この差は大きい。靴紐がほどけるなんて初歩的なミスである。私はけっこう神経質なタイプでもあり、滅多にこんなことはなかったんだけど。買ったばかりのこの本 にも、靴紐がほどけない縛り方は出ているのにね。


 すっかり冷静さを失った私は、がむしゃらに走ろうとする。今にして思えば、落ち着いてリズムを取り戻すことを優先すべきだったかもしれない。しかし私は遅れを取り戻すために必死で走った。ユウトパパさん の応援があったのも、私が必死の走りをしていた頃だったろうか。


 ようやくWさんに追いつき、そして交わす。今度はWさんの足音もすぐに遠ざかった。


 13~14kmは4分37秒。14~15kmは4分35秒と、ペースは元に戻った。この5kmは23分20秒とあがっている。しかし、リズムはなかなか戻ってこない。


 前を行くkanapapaさん との差。折り返し点で見る限り、かなり詰まってきている。今度こそ射程圏内だ。あわよくば、その前を行くジュンジュンをもとらえられるかもしれない。15km~16kmは4分27秒。このまま4分半のペースで行くと、100分も切れるかもしれない。私はkanapapaさん の背中だけを見つめていた。(つづく)


 靴紐が 解けて一から やり直し


 体重 69.4kg   体脂肪 14.0%

 とりあえず、70kgは切った。


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