なでしこ道場 師範さみーです。

藍染めをしました。






もう、何年前のことでしょうか。


なんだか、もう昔々のことのようですが、、、






静岡から、新幹線で始発で通っていたあの仕事。




先日、奈良へ出張へ行ったときに、ふと。久しぶりに聞きたくなった音楽。





Microの雪柳





ぶわぁぁぁっと、記憶が蘇ってきました。







毎朝、新幹線を降り、電車に乗り、電車を降りてお店に向かって歩いている途中。


なぜか、いつもこの音楽を聴きいていました。






「頑張らなくてもいいんだよ。ありのままの君でいるなら。冬と春繋ぐ、雪柳。周りを照らしていた」






これを大きな音にして、周りをかき分けるように早歩きで歩いていたあの道。


なぜだか涙が溢れてきて、それでも真っすぐと前だけを見つめて、「頑張れ!頑張ろう!」そう唱えながら通ったあの道。







いま、この音楽を聴いて、やっと、優しい涙を流すことができました。




ものすごく頑張ったよね。
そして、もう二度と戻りたくないほど、苦しかったよね。





とても単純な言葉だけど、これまで、自分自身にかけられなかった言葉。



頑張るなんて、当たり前。
私が、そういう道を選んだんだから。


苦しかったなんて思ったら、自分が惨めに感じるから、絶対に言いたくなかった。

大変なこともあったけど、それもいい経験だと思っていたかった。




そうやって、自分の選んできた過去を必要なことだったんだと、肯定させておきたかった。






やっとやっと。
いま、抱きしめることができた。





苦しかったんだよ。


好き好んでやらないよ。でも、それしか選択できないと思っていたんだよ。


もう二度と戻りたくない。






いま、この音楽は、私にとって、素晴らしく大切な音楽となっています。



冬と春を繋ぐ。



私にとって、ずっとずっと心に響く言葉です。


右が、デフテックのMicroさん





沢山の経験が、「いま」に繋がっているし、経験したからこその「いま」がある。


だからといって、全てを美しいものだと思うことは無理なことなんだと感じました。





苦しかったことは、苦しいし、辛かったことは辛い。



過剰に握りしめる必要も、過剰に見ぬふりをする必要も、過剰に美しいものと変換する必要もない。



必ず、一つ一つ、折り合いのつく時がきて、自然に自分自身の優しさや、慈しみ、愛の深さとなってゆく。




そういうことなんだなぁ。





一つ一つが、愛おしい経験となってゆく。