2週間前に入院した母ですが、今日から延命目的での抗がん剤治療を始める予定でした。

2日前に病院から電話があって、抗がん剤治療の説明をするから来るように言われていたので病院に行き、説明を受けたのですが、抗がん剤治療は中止になりました。

 

というのも、この2~3日で急激に血液検査の数値と容態が悪化したため、化学療法をしても効果がない(つまりは意味がない)ということです。

今日、明日死んでもおかしくないと言われました。

肝機能が一気に低下したようで、今朝の血液検査の数値は3000台、4000台でした。

 

3~4月頃は普通にしていたし、重い病気になっているようには見えませんでしたが、嘘みたい急激に容態が悪化して、こんなに急に悪くなるものなのかというのが率直な気持ちです。

医師からの説明を聞いていた時、妹は泣いていましたが、自分は現実だと分かっている反面、何か悪い夢を見ているかのような妙な感覚に囚われたからなのか、非常に冷静でした。

 

母がまだ生きているからかもしれませんが、悲しいという感情だけではなく、人の一生って何だろうかと、そのはかなさを想います。

中二病みたいですが、人にとっての今世の人生と「その後」について考えてしまいます。

幼稚ではありますが、病室で眠っていた母の腕に指で「ありがとう」と書きました。

病室で半分眠っている母と2人でいましたが、こんな風に2人きりの空間を過ごすのは、3年前に母をたびたび食事に連れて行っていた以来でした。

 

うちの両親はそれぞれ少し特殊なので、他人にはピンとこないかもしれませんが、単純に好きだというものではない、非常に複雑な想いが交錯します。

愛は当然あるが、相反する感情もある。それらを踏まえた上で必要以上の苦痛なしに最後まで生きて欲しいと思います。