《封神演義》 | オレサマのブログ
封神演義 (漫画)
封神演義
ジャンル 少年漫画
SFファンタジー
バトルアクション
漫画
作者 藤崎竜
出版社 集英社
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 1996年28号 - 2000年47号
巻数 通常版:23巻
完全版:18巻
話数 204話
アニメ
監督 西村純二
アニメーション制作 スタジオディーン
製作 テレビ東京
スタジオディーン
放送局 テレビ東京
放送期間 1999年7月3日 - 12月25日
話数 26話
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画・アニメ
ポータル 漫画・アニメ
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『封神演義』(ほうしんえんぎ)は、集英社『週刊少年ジャンプ』に1996年28号から2000年47号まで連載された藤崎竜による漫画作品。原作は安能務訳『封神演義』(講談社文庫)。累計発行部数は2200万部。
概要 編集 いわゆる超古代先史文明や古代宇宙飛行士説の考え方を巧みに組み込み、遥か昔に存在した古代文明を歴史の裏で起きた「神」の戦争と繋ぎ合せている。 『週刊少年ジャンプ』において、円満に最終回を迎えることのできた数少ない作品の一つである。単なる二次作品ではない「封神演義の一つの解釈」作品(作者談)。
『封神演義』をモチーフとしているが、翻案・改変・ギャグをかなり加えられ、若年層向け娯楽漫画のスタイルに徹している。また、メタフィクション要素とオマージュ的表現も積極的に取り入れられている。
本来の古典小説には存在しない、安能務訳の講談社文庫版『封神演義』に基づいている。例として楊・を「ようぜん」、・・を「なたく」と読んでいる。一方で、聞仲の読みは「もんちゅう」でなく「ぶんちゅう」とするなど、安能版とは異なるものもある。連載当初は、安能務の『封神演義』が原作とは記述されなかった。
世界設定 編集 本作における物語の舞台は、女・によって何度も繰り返されている世界である。女・自身が望む世界(すでに存在する年表通りの歴史)を作るために介入し、歪みが生まれた場合には幾度と無くリセットされる。
原作は古代中国が舞台のため、本作でも過去だが、実際は現代より遥か未来のお話である。本来の歴史(史実あるいは原作通り)の展開とはならず、特に女・が倒された後はなおさらである。
内容 編集 視点はもっぱら太公望で、幸田露伴の説の影響を受けて、本名は「呂望」である。
霊獣が言語を解したり、雲霄三姉妹が不美人三姉妹など、原作の設定を脱却した描写が多い。また、仙道側の施設や衣装も独創的なデザインである。
原作では生き残る者が封神されたり、逆に封神される者が生き残っていたりする。
低俗動物霊(妖・)で小道具扱いだった妲己や、金鰲島で道術を学んだことがあるに過ぎない聞仲が、作中では上位の実力者である。
比干や散宜生、姫氏の一族などの人間の政治家や武将の大半は登場しない(あるいはしても非常に扱いが小さい)。十二仙や十天君以外の仙人もほとんど出てこない。西方や天上の世界設定も無いため、これに深く関る人物も登場しない。
原作では老人だった太公望の外見が若い。太公望以外にも実年齢より見た目が若い仙人・道士が多く登場する。仙人が不老不死という伝承を元に、老齢の仙人がまだ若い姿を保っているという解釈をしている[1]。
原作の世界設定の根底ともいえる道教や仏教、神仙思想の観念がなく、代わりに「超古代文明」を解釈の媒体としている。
作者曰く「(本作の都合により)登場させなかったキャラクターも描きたかった」[2]。終盤のトーナメントも梅山の七怪が出る予定だったが、名前やモチーフにしたと思われる端役が登場したくらいであった。
連載終了後、殷周革命に別の解釈を交えた本作のパロディ(パラレルワールド)とも言える読切『異説封神演義』が発表された。また、後年に『屍鬼』がコミカライズされる際には本作の一部の登場人物を原型・オマージュにしたキャラクターデザインが流用されている。
あらすじ 編集 今から3000年前の古代中国、殷の王朝時代。第30代皇帝紂王は文武共に優れた名君であった。しかし邪心を持つ仙女妲己を皇后に迎えて以来、彼女の怪しい術に惑わされ、かつての賢君は見る影も無い抜け殻になった。悪政を続ける紂王と妲己。国は乱れに乱れた。そこで仙人界崑崙山の教主元始天尊は悪の仙道を神界に封じ込め、革命による新たな王朝を作る計画「封神計画」を弟子の太公望に実行させる。
後に太公望は持ち前の頭脳と人を惹き付ける人格で仲間達を集め、宝貝(パオペエ)という仙界の道具を使い、共に封神計画を進めていく。そして順調に進む封神計画の中、新たな事実が次々と判明していくのであった。
登場人物 編集 声の記述は、アニメ版 / ゲーム版orCDブック版の順
主要人物 編集 太公望(たいこうぼう) / 呂望(りょぼう)
声 - 結城比呂
宝貝:打神鞭(だしんべん)、杏黄旗(きょうこうき)、火竜・(かりゅうひょう→後に黄天化に譲渡)、NEW・打神鞭、太極図(たいきょくず)
本作の主人公。元始天尊の直弟子にして、周の軍師。一見、修行を怠けているうつけ者を装っているが崑崙一の策士。元々は羌族の統領子息であり、12歳の時に家族を人狩りで失い、その後元始天尊にスカウトされた。仲間たちからは実力は大したこと無いと思われているが、30年足らずで仙人級の実力をつけ、しかも申公豹を始め作中最強クラスの実力者たちが実力を認めている。十二仙の弟子からは敬称「師叔(スース)」で呼ばれる。
所有する宝具は風を操る打神鞭(趙公明との戦いで復活の玉の光を浴びたことでNEW・打神鞭にパワーアップする)、崑崙山から力を貰い自身を強化する杏黄旗(崑崙山がなくなってからは使われなくなる)、スーパー宝具・太極図。
72歳以上なためか言動がやや爺くさく、女や恋愛には興味がない様子。また桃や酒が大好きな甘党で、苦い薬が飲めない(飲む位なら苦しんだ方がましとまで発言している)など、子供っぽいところもある。マイペースで飄々としている一方、平和な人間界を作る信念は非常に強く、仲間に対して優しく厳しく接する。基本的に冷静で、私情に走ったり感情を露わにすることは少ないが、申公豹には対抗心を燃やしている。左利き。
主に頭脳戦・心理戦を得意とし、敵を巧みにペテンに掛け、時には味方からもブーイングを受けるほどの卑怯な手を堂々と使う[3]。
作中で仲間に「主人公らしくない」「影が薄い」などと貶されているが、読者からの人気は高く人気投票では常に1位[4]。作者の遊び心で時々簡略化され、後にぬいぐるみとして再現された。
アニメでは少々熱血漢で、右利き。
四不象(スープーシャン)
声 - 増川洋一
所有物:復活の玉
白いカバのような外観[5]の霊獣。温厚かつお人好しな性格で、太公望のよき理解者兼ツッコミ役。語尾に「~っス」をつける。元々は北欧にある故郷(スープー谷)でスープーパパ(声:八奈見乗児)、スープーママ(声:池田昌子)と暮らしていたが、スープーパパが趙公明の突然の襲撃により負傷し引退、一家を支えるため、幼いながらも奉公に出された。趙公明との戦いで一度死ぬが、復活の玉で生き返ると同時に戦闘形態となり金蛟剪を無力化する活躍を見せた。後に仙界大戦でスープーパパから大人になったと認められ自分の意志で戦闘形態になることができるようになった。戦闘形態になると飛行能力が上がり、相手の宝貝の能力を食べることができる。また、性格がやや粗暴になり言葉遣いも荒くなる。
作者曰く、初期設定ではドラゴンの小型風をイメージしていたが、いつの間にかカバの様になったらしい[6]。
・・(なたく)
声 - 宮田幸季 / 宮田始典
宝貝:霊珠(れいじゅ)、乾坤圏(けんこんけん)、風火輪(ふうかりん)、混天綾(こんてんりょう)、金磚(きんせん)、火尖鎗(かせんそう)、九竜神火罩II(きゅうりゅうしんかとう・ツー)、金蛟剪(きんこうせん)
崑崙山の道士で宝貝人間。殷氏と李靖の子どもに太乙真人が作った宝貝「霊珠」を与えることで産まれたが、一度肉体を失い、蓮の花の化身として生まれ変わる。自分を気味悪がって処分しようとした父(李靖)を恨み追いまわしていたところで太公望に出