ピナ・コラーダ飲みたい。。 -24ページ目

ヴィンテージ・ガーデニア

ジョーマローン・ペーパーバッグ


またまたジョー・マローン 、第2弾です。今回手に入れたのは、10周年を記念して作られたヴィンテージ・ガーデニア、くちなしの香り。


ジョー・マローンはパッケージも本当に素敵。アイボリーのベースにシンプルなフォントベースのロゴ、色は黒だけでとてもシック。紙袋の上に穴が開いていて、リブの織り出してあるリボンを通すようになっているんです。ちょっとしたことなのに、おしゃれです。


箱もすべて統一された雰囲気。上質なテクスチャーの紙箱は手触りもよくて捨てられない…。


ヴィンテージ・ガーデニア


香りは、一言で言うと甘い。チューベローズ(月下香)がベースになっているらしく、それとくちなしが合わさってふんわり粉っぽい甘さのある香りです。かといって人工的な感じがしないのは、さすがジョー・マローン。ガーデニアのフレグランスはともすればむせかえるような濃いものになりがちなところを、うまくフレッシュで上品な香りだちにしていて「技」を感じます。夏の夜、湿気をはらんだ空気の中で香る、白い花を連想してしまいました。


そしてだんだんラストノートはスパイシーな感じが混ざってきます。甘さが少し飛び、エキゾチックなサンダルウッドやカルダモンの香りが立ってきて、さらに私には柑橘系の皮の香り?も感じられました。HP をみるとレイヤリング(ジョー・マローンはさまざまな香りの重ねづけを推奨しています)にグレープフルーツとあったので、まんざら違うというのでもなさそう。


いつもながらのバランスのとれた、素敵な香りにまた出会えて嬉しい。彼女がモロッコのお茶から立ち上る蒸気や、金属の上にあたる光の軸、熟れたベリーや木の香りなどさまざまにインスピレーションを受けた一瞬一瞬を思いながら作ったというだけあって(だいぶ意訳ですが…)どこかなつかしさも感じられる香りだとも思いました。


この夏はこれをヘビーユースしようかな。でもこれって50年代のアメリカの淑女っぽいイメージもあるから、今の私にはちょっと荷が重いかも…でも気分だけはってことで、使わせてもらうか。。。ふさわしい女性になるにはまだまだ修行が足りない私です。

知る人ぞ知る堺のお菓子

けし餅


ママが大阪に出たついでに、阪神百貨店の地下で「けし餅」を買ってきてくれました。


この小島屋さんのけし餅 、手のひらにのる小さめのおまんじゅうで芥子の実でびっしり覆われています。


餡はこしあん。しつこくなく上品な甘さで薄くてやわらかい求肥につつまれています。この甘すぎないあん、求肥、芥子の実のハーモニーがなんともいえない!


プチプチとした芥子の実の食感と風味が、ほんのりしたあんの甘さとあいまって、いくつでもいける。。。濃い目のお抹茶やコーヒーにもよく合います。


なんでも創業320年らしく、秘伝の製法は変わってないんだとか。江戸時代から同じ味ってすごいなあ。しばらく日にちがたって、硬くなると表面の芥子がちょっと焦げるくらい焼くと、これまたおいしい。お餅は柔らかくなるし、芥子は香ばしいしでこの食べ方も好きです。


けし餅箱


パッケージもなかなかおしゃれ。濃淡をつけて浮かび上がる芥子の花をバックに「堺名産」の金文字が粋ですね。


それにしても、堺って何気なく美味しい和菓子のお店が多いような。「かん袋のくるみ餅」 とか。この辺って千利休発祥の地だから、お茶菓子が発達したんでしょうか…。くるみ餅もおいしいんですよー、食べたくなってきた。。。


ちなみにけし餅は新大阪や空港でも買えるらしい!大阪のお土産にいいかもしれませんね。

旅立たない人も…

アクタス伊丹空港


空港、好きです。自分が旅立つときも、旅から戻って来る人を迎えるときもなんだかわくわくしてしまいます。いつも何かしらの記憶と結びついてて、特別な場所です…。


ところがまったくそんなの関係なしに「ただ」ふらーっと、ダーと一緒に伊丹空港に行ってきました。ほんと、思いつきで。主な目的は関西最大と言われるアクタス・大阪空港店。4階の展望デッキがあるフロア、ほとんどがアクタス!広い。


アウトレットコーナーもあって、ソファなどお安くなってました。なかなか掘り出し物アリ。食器コーナーも充実してて、すごい品揃えです。広いせいか、コーナーごとのディスプレイがひとつひとつコーディネートされた形で見ることができ、インテリアのイマジネーションをかきたててくれます。


私が行ったときは、一角にハンス・J・ウェグナーの椅子たちが展示されてあって、ごきげんに♪それにしても「The Cheir」なんて本当に素晴らしいデザイン。

ザ・チェア

シンプルでありながら、その優美な曲線は威厳も感じるほど完成された、静かなたたずまい。座ってみると、ひじかけの絶妙な位置、手にしっくり来る木のラインに驚かされます。ケネディ大統領が討論会で座ったと言われるだけありますね。だからなのか、びっくりするくらいお高いんですがね…だって40万は下らない!これをずらっとダイニングに並べたい…夢の中で。。。他にも、ピーコックチェア、おなじみYチェアなんかもあって、それぞれ比べて見れたりしたのが楽しかったなー。


家具をみるのに疲れたので展望デッキに出て、夕焼けの中を飛行機が離陸するのを見たりしてなごみました。老いも若きも、みんな子供のように目を輝かせてそれを見てたのが印象的だったな…やっぱりみんな飛行機が好きなのかなあ。


おなかがすいたので、ゆゆさん に教えてもらっていたマコーズ・ベーグルへ。ベーグルのもちもち感がたまらなく好きな私としては見逃せないでしょう。。


セットで頼むと、サラダかスープが選べ、かつサイドディッシュにカリカリ・スパイシーなポテト付きでかなりなボリューム!スープはクラムチャウダー・かぼちゃのポタージュ、サラダはニース風・シーザー・ギリシャ風から選べるんです、ぜいたくでしょ?


マコーズベーグル


彼はBLT、私はニューヨーク・ニューヨーク(クリームチーズとサーモン・トマト)をチョイス。そうそう、フォカッチャやベーグルなども15種類くらいから好きなものにしていいんです。美味しかった!大満足。おやつ代わりのつもりで変な時間に食べたものだから、夕飯が入らなくなっちゃったけど…。


他にも、お土産なんか関西の名産品尽くしで面白いし、みどころ満載です。クイックマッサージもあるしねー、かなり遊べる!空港万歳!関空に押されて、影の薄い伊丹空港だけど、こうやってわざわざ行くのも面白いと思いました。

くちびるの毒液?!

リップヴェノム  


NYのおみやげにもらったものが面白かったので紹介します。

「Lip Venom」訳して「くちびるの毒液」こわーーー(><)。


人差し指ほどの、筒型のパッケージ。ちょっとレトロっぽいフォントが可愛い。なんでも向こうでわりと話題になっているとかで


くちびるをセクシー♪に、ぷっくりさせるもの


らしい。


調べると、今はなき(泣)セフォラでも取り扱っていたもののよう。アメリカは、モンローに代表されるようなぽってり厚めのくちびるがセクシーとされているので、らしいといえばらしいアイテムですね。


そういえば「アリー・マイ・ラブ」で誕生日か何かにアリーが、ドクターにくちびるに注射してもらってタラコ唇になるという回があったなあ…。


このリップ・ヴェノムはどうやってぷっくりくちびるにするかというと、シナモンとかジンジャーのエッセンシャルオイルのブレンドによって、唇に刺激を与え血行を良くするんだとか。


つけてみると…たしかにえらいチリチリ、そしてカーッとあつくなる!!説明書にもむずがゆくなる…みたいに書いてあったし。蜂にさされた、みたいなイメージでしょうか。


味は「シナモン!シナモン!ジンジャー!!」…そのままです。。。アメリカでよくある、クリスマスシーズンのポプリのような味(って分かりますでしょうか。。)


ヒリヒリはしばらくしておさまったけど、くちびるがぷるんとしたかは…謎。気のせいレベルかも。でもグロスなのでツヤツヤだし、赤みがすこーし差したような!しかし、ヘンなもの考え出すなあ。


ちなみに「ヒント:これをつけてキスすると、その感覚がシェアできます」だって。試してみようかしら?!

Dinner at 酒蔵通り

ウーバレゴーデン1


前を通りかかっては気になっていた、西宮・酒蔵通りの「ウーバレ・ゴーデン 」に行ってきました。


NYから帰ってきた友人 とディナーしに行ったのですが、なかなかよかったです♪酒蔵通りにあるだけあって、オーナーは日本盛。フードコーディネーターや建築家、ガーデニングのプロなどによる、コラボレーションショップらしい。天井には「月の船」というデンマークの作家さんのアートが。


お店の名前はスウェーデン語で「over garden」つまり、「庭を越えたところに」って意味だそうで、コンセプトが北欧の暮らしににていたことでこの名前になったとか。どうりで見た目が北欧チック。。。


印象はオーク材をたっぷり使った内装や家具のせいでナチュラル、かつ落ち着く感じ。フロントヤードとバックヤードの丁寧に手入れされた美しいグリーンが気持ちいい。夜だったのでお花などの詳細は正直よく分からなかったけど、ライティングと、大きなガラスばりの窓からもれるテーブルのろうそくで照らされた様子はロマンティックでした。


木のあたたかみと、吹き抜けの天井がゆったりした店内では時間がすごくゆーっくり流れていて、友人いわく、「日本人ってNY好きだけど、日本のほうがよっぽどおしゃれなお店があると思う」とのこと。ここは外国暮らしになれた彼女にもお気に召していただけたよう。


肝心のディナーはこだわりの有機野菜をたっぷりつかった、体にやさしげなメニュー。できるだけ近郊の地場産のお野菜を使っているようで、これは○○でとれた春菊です、とかなじみの地名がずらりでした。


私たちのチョイスは

・食前酒

・スターター(前菜3品)

・サラダ(明石蛸と春菊のサラダ?はっきり覚えていない…)

・パスタ(貝柱とこれまた青い野菜のパスタ)

・メイン(私はシャラン産の鴨、彼女はポークのロースト・ココナツソース添えでどちらもグリルしたお野菜がたっぷり添えられていました)

・デザート(カモミールのジュレ、ベリー系の果物がたっぷり入ってました)

これに、じゃがいものフォカッチャやハーブ入りのパンがついて、なんと3800円。。。なんてお値打ちなんでしょう…。


仕事も絡んだ話に夢中だったのでお料理の詳細や、写真を撮らなかったことがすごくくやまれますが、どれもバランスがとれていて美味しかったです。接客も出すぎず、控えめで丁寧だし。


平日だったこともあって、まさにスローフードなディナーでした。彼女と、「旅行行かなくても、ここって日本じゃないみたいだねー」なんて話しながら、ちょっとした非日常気分。


街中ではないのでちょっと行きにくいかもしれないけど、たまにはこういうのもいいかも。結婚する前の今のうちに「平日・街の外ディナー」をもっと味わっておこう、と思ってしまった。。。


北欧好き・お野菜好きの方は、おすすめです。

もう一つのドレス

Something Borrow

ローズ・ローズ

ブルー・ローズ


週末、バラ園 に行ってきました。5月はあちこちでバラが咲いているのを見かけていたので、行きたかったのですが、6月になっちゃった…。


ここは伊丹と宝塚の境目あたり、荒牧というところにあります。近くまで行くと街路の植え込みもバラ。駐車場は一日500円、入園料は無料!穴場でしょ?


暑くもなく寒くもない、いいお天気のこの日。爽やかな風に乗ってバラの香りが漂ってきます。公園に入ると、まるでアリスに出てくる女王のお城の庭みたい。よく手入れされた芝生に200種一万本のバラが咲き誇っていました。


ここ数日の暖かさのためか、少し茶色になったり散り始めた風情のものもありましたが、それでも十分の迫力です。どっちを向いてもバラ・バラ・バラ。オールド・イングリッシュローズの華やかな八重咲きやスプレーバラの可憐な様子、剣先の大きな花弁を持つ力強い大輪のバラなど、それこそありとあらゆるバラたち。


私の好きなブルー系のバラもたくさん見られて幸せでした(画像はブルー・ムーン)。


ローズ・カメリア


しかし、よくここまでたくさんの種類があることです。バラ、という名の花というだけではかたづけられない、さまざまな色・形。そして想像を掻き立ててくれるその名前…プリンセス・ダイアナ、マダムヴィオレ、サマースノー、緑光など名前を見ているだけでも楽しい。人間もいろいろいるように、バラも一つとして同じものはないんだなあ、と思いました。


甘い香り、心地いい風、空気はすっきり澄んでいて。午後のこころもち柔らかくなった日差しの中にいるとすっかり夢心地。無邪気に遊ぶ子供の姿や寄り添って歩く老夫婦をみながら、なんだか平和だなー、いいなー、なんてついつぶやきたくなる。最近あんまり浴びていないお日様の光で心まで虫干しされたかのようでした。


これで何とか梅雨のじめじめも乗り切れそうな気がします。

日曜日の夜

日曜洋画劇場が始まる頃になると、私は落ち着かない気持ちになります。

 

あー、もう週末が終わってしまうんだなあ。。

もうすぐおうちに帰らないといけないなあ。。

彼とまたしばらくお別れしないといけないなあ。。


週末だけ、私の近くに帰ってきてくれる彼。なのにその週末さえ、まだ帰る家は別々で。たとえほんの少しの時間でももう少し一緒にいたいのに…そんな思いも一緒になって、毎週繰り返して味わう同じ感情。

 

それを胸のうちにたたみつつ、彼の東京への移動の準備を手伝います。メールをチェックしながら、来週の仕事の下準備をする彼の横でできるだけ、邪魔にならないように。


液晶の画面をくいいるように見つめる彼。キーボードをたたく音が部屋に響く。その顔は、さっきまで私に向けられていた顔とは違い、目の表情は鋭く、口元にも緊張感が漂っていて近寄りがたい雰囲気すらあります。


そんな彼を見るととてつもなく寂しい気持ちに襲われるのです。あー、週末モードから平日モードに、彼は切り替えてしまったんだ、と…。


「じゃ、下まで送っていこうか」。支度もでき、仕事も片付けて、彼がこの一言を口にする頃には、彼の顔は最後の週末モードの名残を戻して幾分穏かになっています。いつもの駐車場までのお見送りは一種の儀式のよう。


初めはお部屋でバイバイしていたけど、いつの頃か扉を閉めた後、「がちゃん」と鍵のしまる音がするのがたまらなく悲しい、と訴えた私。その時から彼はどんなに忙しくても必ず送ってくれるようになったっけ。


車に乗り込む前、「来週も頑張ろうね」と言ってハグしてくれました。こみ上げる気持ちをぐっと抑えて、可動式の駐車場から車を出す私、キーを閉じてくれる彼。


窓を開けて、もう一度、「おやすみ」といいました。いつものように前の道まで出て、曲がり角から私が見えなくなるまで見ていてくれる彼に、ハザードで最後に挨拶して私たちの週末は終わりました。


また、一週間会えないね、ご飯ちゃんと食べてね、お仕事無理しないでね…角を曲がるといつも少しせつなくなります。だけど次の金曜日、顔を見るのを楽しみに頑張ろう、同時にそうも思えるのでした。

夏の感触

アーティスト: Pet Shop Boys
タイトル: Pop Art - The Hits

昨日の雨から一転、今日はいい天気でしたね。ちょうどお昼くらいに、仕事で神戸から東に向かいました。


生田川ランプから高速に乗りました。高速に入ってすぐは混んでいた道路が、しばらくするとパーっと前が開けてスムーズな流れに。右手は海側、左手は山。上を見上げると、高気圧に覆われた白っぽい空に海が近いからか、かもめが飛んでいます。前の車のリアガラスに反射した太陽がまぶしい。


はー、夏だなあ。。。なんて仕事中でありながら気分が高揚する私。いつも夏が始まる前、梅雨入りにはまだ早いこの短い時期が一年で一番好き。夏が始まる前って、わくわくしませんか。今年は何が起こるんだろうって。


そんな時ラジオからかかった曲「GO WEST」by Pet Shop Boys。言わずと知れたあの曲です。(上をクリックして一曲目で 視聴できます)


ぴったり!あまりにその時のシチュエーションにはまりすぎて、車に一人なのをいいことに大声で歌う私。外から見たら相当怪しいやつです。これを聞くと、このままUターンして海に行きたくなってしまう…夏がきたーってテンションがあがってしまう。。。


私個人的には、神戸はこの季節が一番いいと思います。リゾート気分が存分に味わえて。このあがったテンションを維持したまま、すぐに海にいけてしまうロケーションの良さを学生時代何度感謝したか分かりません。


そんな初夏の神戸を舞台にしたお話を、平中悠一さんがたくさん書いています。私が彼に出会ったのは高校生の頃。当時読んでいた「オリーブ」に連載していたのがきっかけ。彼自身も大学生?かもうすこし上のとても若い作家さんでした。

バブル真っ只中の、神戸近郊の私学に通う学生の実態を忠実に再現した彼の小説。一見内容は軽くて調子よさそうに見えるけど、10代から20代前半の、だれでも経験したあの頃のせつない恋がリアルに書かれていて結構好きでした。文体はとても甘くて、かゆ…ってなるところもあるけど。


 She’s rain というお話は、映画化もされたんです。ただ、かなりマイナーなのでDVDとかにはなってない…しかもめったにビデオ屋さんにも置いてないシロモノ。ただ、震災前の神戸を覚えている人にとってはたまらないシーンの連続です。居留地にあった、いまはなき「ラルフローレン」のシーンには思わず心がきゅんとなっちゃう…。古いビルを利用した趣のあるお店で、入ってすぐにいけられていた白いユリが、鮮明に記憶に残っています。


彼の小説で写真に切り取られたように表現されている初夏の神戸は、今でもそんな自分の学生時代を無意識に思い出させてくれているのかもしれません。特別な思い入れがあるのは、だからなのかな…。