日本に来るまで日本人は黒髪、黒い目だと思っていたので「茶パツ」「金パツ」のあまりの多さにバッファロー出身の留学生アリスはびっくり!
日本に来て間もない頃、道を聞くにもまず欧米人はいないかとキョロキョロした。で、金髪の男性を見つけたので後から声をかけた。
"Excuse me!"(スミマセン)
ところが、振り返ったら日本人!英語は通じないし、彼女の日本語も怪しげで、コミュニケートするのは遂に断念してしまった。
どうして日本人がブロンドに髪を染めなきゃいけないの?その問いかけにホストマザー(私)は、
ママ「うーん、アリスがびっくりしたのも無理ないわ、ママも最初は眉もひげも黒なのに金髪なんて気色悪かったけどもう驚かなくなっちゃった、慣れって恐ろしいわあ」
アリス「ゼッタイ、慣れない!NYメッツにいた頃のシンジョーの金髪も評判悪かった」
ママ「まあ、ブロンド崇拝は西欧にもあるから日本人ばかりを責める訳にはいかない。マドンナもマルチナ・ナブラチロワも染めてたし。ま、日本人はブロンド崇拝というより流行りモノには従うといういつものパターンでしょうね。似合うかどうかなんて関係ないのよ」
アリス「人真似をするなんて個性がないなあ、差があるって素晴らしいのに」
ママ「ニーナ・シモンの歌に"Black Is the Color of My True Love's Hair"(恋人の髪の色は黒)っていう名曲があるんだけど、60年代の黒人運動のスローガン、「ブラック・イズ・ビューティフル」のように日本人も"Black hair is beautiful"と誇りを持って言えるようになって欲しいなあ」
アリス「賛成!」