なにもそうかたを…
高橋元吉
なにもそうかたを
つけたがらなくても
いいのではないか
なにか得体の
しれないものがあり
なんということなしに
ひとりでにそうなってしまう
というのでいいのではないか
咲いたら花だった 吹いたら風だったそれでいいではないか
これはグレーゾーンが
あったほうがいい
ということだと
私は捉えました
白か黒かではなく
真ん中のグレーが
いいのではないかと
アルコール依存の人は
ほとんど白黒思考
それに自分が雁字搦め
まぁいっかが
できるようになったら
依存対象はいらなくなる
そしてもうひとつ
自分として生きられる
まだ何かに逃げてる人へ
その気持ち
本当はよくわかります
私もできることなら
何かに逃げて
頭とばしたい
感覚なくしたい
でもそれでは
人として不完全
60歳になった私から
何かで紛らわしたい人たちへ
そんな時は
そうしていい
それが
人間の防衛本能だから
離人症や
解離性同一障害も
自己防衛のひとつ
そうやって生き延びて
今を生きてる人たち
本当は偉いぞ
後でそのツケが来るとしても
とりあえず
今を乗り越えよう
後でそのツケは
ちゃんと来ますから
罪悪感なんて持たないで
まず一日生きましょうね