大阪市にある大阪厚生年金病院は、女性医師が働きやすい病院を評価・認定する
NPO法人によって、「働きやすい病院」第1号に認定されています。
女性医師としては、非常に恵まれた環境が整備されているようです。
産科は、男性部長2人のほかが4人の女性医師で、いずれも子育て中。
保育所の送り迎えができるように、9時5時の勤務体制で、
産前・産後休暇、育児休業、出産休暇、子育て支援休暇が有給として与えられています。
気になる当直業務ですが、外部の医師を頼んでくるということ。
人件費はかかるが、医療費の収入増がはるかに上回り、十分取り戻しているようです。
なんでも、週30時間働ければ正規職員になるようで、子育て支援を契機に
全体の勤務を考え直した、とのこと。
男性の育児休業利用率アップに向けて、男性職員の配偶者が妊娠した、という報告を
受けると、院長自ら面談を行い、休暇をとるように勧め、休みにくい男性職員のために
3日間の出産休暇、5日間の子育て支援休暇もあるそうで。
この病院のように、しっかりとした勤務体制をとっても、採算は取れるようですね。
一体、過酷な労働状況+赤字病院との違いはどこにあるのでしょうか。
今日読んだ雑誌でも、京都のある病院が不採算部門であった産婦人科を
復活させて、10年以上黒字病院としているところもあるようです。
こうなってくると、産婦人科の過酷さを改善する方法は、まだ残されているように
感じますが、どうなんでしょうかね。