抗ガン剤は毒です。
使わず治しましょう。

って言うデマがまた出回っているようです。

まず、WHOのサイトを見てもそんなことはどこにも書いてありません。

ワクチンの時もそうでしたが、この様なデマを流す人たちは一次ソースにあたっていません。

二次的に誤解した記事を根拠にしていることがほとんどです。

それを信じてどれだけの助かる命が失われるのか。

言う人は無責任に言いますが、がんと闘う人はまさに命をかけています。

癌と闘うとは、共存や緩和ケアを含んでいます。

化学療法のリスクなんて百も承知だし、必ず治る方法ではないのも知っています。
抗ガン剤が猛毒で、他の癌を誘発する?そんな事はちゃんと説明を受けています。

抗ガン剤を使うリスクの方が効果よりも大きいと判断した場合は使わない治療法が選択されます。

なんでもかんでも、癌なら抗癌剤なんて単純なものではないし、副作用も個人差があるので、抗ガン剤を使用する際には常に体の状態をチェックして、慎重に投与されます。

それでも、重篤な副作用が起こることがありますし、見ていて辛いのもわかります。

実際、今やっている治験は、しなければ元気で、投与したら下痢嘔吐、抑うつ、でとても辛いです。

ただ、寛解後も再発確率が50%を超え、五年生存率が30%前後という統計がある以上、何もせずにはいられません。

未来のことはわかりません。

ただ、より多くの人に当てはまり、より確からしい、より可能性のある方を選べたいと思います。

ですから、頭ごなしに否定して、治る可能性を閉じないでいただきたい。

抗ガン剤は臨床試験を通して一定の確率で効果があるから、使用が認められているんです。

ストレスもガンの要因の一つですから、信じることで治る事があります。それも否定はしません。

食事療法で治る事もある。
それも、否定はしませんし、免疫を高める工夫は私も取り入れています。

しかし、それだけてはどうにもならないものもあり、抗ガン剤で顕著な効果が表れている人が多数いるのも事実です。

ごく一部の、奇跡的に治った人の例を取り上げて、どの癌もその方が治るみたいなデマを広めるのはやめてもらいたいです。

ワクチン不要や、輸血拒否、医療行為否定と同じです。

この様な人たちは、副作用だけを取り上げて、それで改善した人のことは無視しています。

確かに抗ガン剤治療で効果がなく、苦しい思いをしただけの人もいます。
でも、抗ガン剤のおかげで寛解やがんの進行を抑えられた人の方がはるかに多いのです。

自分の判断で利用するしないは自由ですが、抗ガン剤は効果がないとか、WHOが否定したというデマは流さないでほしいです。