その6 私は普段の生活でどれくらいの「CO2」を出しているの?

地球温暖化の原因である二酸化炭素 (CO2)の約9割は、人間の活動に伴うエネルギーの消費によって発生する。私たちがふだんなにげなく行っている生活や仕事で自分がどれほどのCO2を排出しているのかをCO2削減チェッカー で確認してみよう。CO2ダイエットもまずは現状把握が大切。

ちなみに、日本人の1人あたりのCO2排出量は、1日平均で6kg。具体的なダイエット目標は、「1人1日1kgのCO2削減 」だ。1kgのCO2といえば、サッカーボール100個分にも体積にも相当する量。それだけを、どのようにして削減すればいいのか?

 具体的には、たとえば省エネ。私たちはたくさんの家電製品を使っている。その使い方を工夫したり、使っていない時にコンセントからプラグを抜いたりするだけで、家庭における省エネに貢献する。お次は水。日本で使われる水の約2割が、お風呂やシャワー、炊事、洗濯、トイレなど家事にまわされている。歯を磨く時に水を流しっぱなしにしないことや、お風呂の残り湯を洗濯に使うことなどはもはや当たり前。雨水をためて庭の水やりに使ったり、節水型シャワーヘッド に交換したりするなど工夫している人も多い。また、ガス代もばかにならない。エコ・クッキング などを実践し、使用量を減らしてみよう。結果的には家計の負担も軽くなり、一挙両得だ。

省エネだけではなく買い物など日々の行動を環境にやさしいものに変えることも大切。エコな買物が、それらを提供する企業を応援することになり、社会全体のグリーン化をあと押しする。また、モノを大切に利用して、不要になったものはリユースやリサイクル。フリーマーケット もどんどん活用しよう。掘り出し物にも出会えるかも。

そして、これから注目したいのがエコハウス 。省エネの徹底や、太陽光・風力などの自然エネルギー利用、化学物質フリーなど、環境に負荷をかけないための工夫を満載した家と住まい方のことである。環境によいライフスタイルは、自分自身にとっても心地よいもの。とりあえず、自分の家でどれくらいエネルギーを使っているか、毎月の光熱費の請求書をチェックしてみては?