伝統的な男女の出会い方 | 『自分と家族の健康は、自前で築く』整体カウンセラーのブログ

先日、課題に出された映画を観ました。

欧米圏の4か国による合作映画でした。


この中で、10代の男女がパーティで出会い、

結婚に至るというワンシーンがありました。


そういえば、イチローよりアメリカでは有名なヨシダソースの吉田社長。

京都出身の方ですね。

彼の奧さんは大変品のある方なのですが、

2人の出会いもダンスパーティーでした。

奧さんが18を過ぎた頃でしたかね。




欧米だと、年頃の男女の出会いはパーティがよくあるパターンの様です。

他の映画でも、多く描かれていますよね。

出会いのためのパーティーなのでしょう。


これは実はアジアでも、かつての日本でも同じなんです。

盆踊り、秋祭りは、お見合席みたいなものでした。


一緒に踊る、踊る場にいるということ。

これ、とても大きな意味を人間には持ちます。


相手と仲良くなるためには、

言語などの意識的判断よりも、こうした踊りの方が遥かに深い所で

理解でき共感できるからです。

お互いを、受け入れる土壌ができる。

そんな効果が、共に踊ることにはあるからです。

なので、男女がもっと仲良くなれる隠れ場も、すぐ近くに設けていたりもしています。

ブータンでも同じだと聞いたことがあります。

日本だけではないんですよね。

洋の東西を問わず、人間の実際に則した合理的な考え方なのでしょう。


こうした男女の仲をとりもつ催し。

これが、暗黙の内にどの国にもあったし、あるのです。

人間心理に則した、上手い方法だと思います。




しかし、現代の日本だと、中々ないのが現状ですし、

踊りの場の開催自体が、難しいのかもですね。


現代日本では、盆踊り会などはあっても、有名無実ですしね。

パーティみたいなものは、あまりやらない国民性ですし。


これで、どこで男女が出会うのさ?

とは思います。

その分、ネットやお見合い所が、今はあるのでしょうが。


でも、

やはり出会いは、踊りの場の方が有効だし、効率的な気がします。

天心会にくる方の悩みでも、出会いの話絡みの悩みはチラホラと聞きます。


伝統的な踊りの場って、

合コンで会うのとも違うんですよね。

専門性の高い部分がある、ディスコとも少し違うんです。

コンサート会場だと、少し近いかもしれません。


かつては、

直感や全体印象から入った人間的交流であって、

現代は、データから入った人間的交流ですよね。

踊りの場を利用した方法は、

人類が万単位の伝統の中で練り上げた、有効なカップリングの方法なのでしょうね。




こうした出会いの場は、

男女の仲という意味だけでなくても、非常に有意義で大切だと思います。

仲間意識もできるし、団結力も高まりますからね。

個人的には、見直したい伝統の一つです。


「共同体とは、同じ踊りができる人達の集まりのことである」

と言っていた人もいました。

民俗学のことは私は素人ですが、

面白い示唆かもしれないですね。


こんな文化的な話も、たまには何かの参考になるかと思いアップしました。

お役に立てれば、幸いです。




(感謝)




吉田直樹 拝