今日いらした方は、「腰が痛む!」との事でした。
次回のご予約を頂いているのですが、
急遽会社を休み、いらっしゃいました。
そのお体を見てみると、腰に問題があるわけでは無いのです。
むしろ、呼吸器でした。
「腰が痛むような何かを、した覚えがありますか? 」
と尋ねると、やはり無いのです。
それで、
「いつから痛いんですか?」
と尋ねると、先週の水曜日だと言うのです。
2週間ほど前でしたが、東京では雪が降りました。
この3日位前は、20度を超えるような暖かさでした。
雪が降って、5度未満まで気温が下がります。
その後3日、4日もすると、また20度まで上がるのです。
そして今日などは、昨晩の雨で、かなり涼しいです。
雨が降る2日、3日前は、やはり20度位で、陽気な春と言う形でしたのに。
このように、
2日、3日以内に、同じ時間でも10度以上の差があると、
体調が辛くなってくる人が、多くなるのです。
こうした10度以上のサイクルが、2回や3回繰り返されると、
ほとんどの人が、体調不良を訴えてきます。
これは、呼吸器が下がるからです。
呼吸器と言う肋骨に囲まれている部分は、
体の体積的にも、結構大きな範囲を占めています。
この大きなものに左右差が出たり、前後差が出てしまうと、
このアンバランスを補完しようとして、腰や肩などの筋肉が張ってきたりするのです。
人によっては、頭で引っ張りバランスを取ろうとする体もあります。
呼吸器によるアンバランスが、体の不調や痛みになっている事は、大変多いのです。
でもこんな時に、「腰が痛い」からと言って、
腰を揉んだり、突いたりしても、全く良くならないんです。
仮にその場では良くなっても、
2日も経てば、再度おかしくなってきます。
的外れな処を、やってしまっているからですね。
体を整えるには、必要な急処を探し出し、
精密に捉えることが不可欠です。
一方で、 そのお体をもっと観察すると、
確かに呼吸器は下がっているのですが、
全体として以前と比べ、あまり悪くない状態なのです。
この方は3月頃に、念願の部署へ栄転することができました。
それで聞いてみたのです。
「前の職場と比べて、楽になっている部分があるんじゃないですか?」と。
すると、
「内容は難しくなってるけど、定時で帰れるし、そうですね」
とおっしゃる。
体に出ていたものの、裏が取れた瞬間です。
つまりこの方の場合、
腰が痛くなったのは、2つ原因があったのです。
1つは、寒暖差の激しい気候。
そしてもう一つが、体が緩んできたことによる痛みなのです。
寒暖差によるものは体の異常ですが、
体が緩んできての痛みは、それまでの蓄積した矛盾の解消です。
この痛みです。
傷が本格的に治る時には、当初は違和感、痛みとして出てきます。
逆を言えば、こうした違和感や痛みにならなければ、
本格的に体が改善されると言う事は、無いのです。
だから痛みや違和感を、何でも頭ごなしに「悪いもの!!」しては、ダメなのです。
精緻に観察して、判断をする必要があります。
この方の場合は、季節の負担と、古傷の解消。
これらを、まとめて出してきたがための、痛みでした。
このため操法内容としては、
季節によって下げられた呼吸器を上げ、
古い疲れ部位を処理した、
と言う形になりました。
果たして終わる時に、
「腰の痛みが、なくなった」
との事でした。
「まだ炎症が残ってる」旨をお伝えし、
経過が早くなるための体操を2つ教えて、今日を終了としました。
これで季節による体のリフレッシュが円滑になります。
前の職場での疲れをしっかり抜いて頂き、
今の職場でも、より活躍して頂きたいと祈り、その背中を見送りました。
(感謝)
セルフ整体道場・新宿天心会 吉田直樹 拝
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