「食べ過ぎ」の誤解 下 | 『自分と家族の健康は、自前で築く』整体カウンセラーのブログ

(つづき)

 

 

前にお伝えしたように、

私はかなり具合の悪い状態から、整体を学んで整体生活を実践することで、

今の状態、元気な状態になってきました。

 

「つい食べてしまう。。。」

という気持ちは、何回も痛い程に経験があります。
具合の悪い時などは、こう思ったものです。
「食べたくもないのに、食べずにはいられない!
何かイライラしてしまうから、食べよう。
体調がスッキリしないので、食べて回復させよう」
などとね。

食べても、美味しさが感じられない体の状態なのに、

他に方法がないので、食べていたことを思い出します。
そして、吐き戻していた時期さえも、ありましたね。

整体を始める前は、こうでした。

 



臨床で観ていると、

食べ過ぎになっている人には、

「食事が好きで、食べ過ぎになっている♪」

という人は、ほぼいないです。
100人の内に、1人いるか、どうかですね。

多くの場合は、
食べることそのものが、目的でないのです。
エネルギー補給が、目的になっていないのです。

本当の空腹感があるからとか、エネルギーを補給したい体の欲求があるから、

という感じでは無いのです。

「食べることで、何かを発散したい」

という動きが体の中にあるのです。

 
簡単に言えばこれは、 ストレスです。
ストレスが溜まっていると、もしくは疲れが溜まっていると、
体はこれに耐えるために、固まってきます。
これを解きほぐす方法として、食事を選んでいる人が大半なのです。
簡単に言えば、体をリラックスさせる方法が、
選択肢として食べる以外ないのです。
 
私は具合が悪くなったときに、母に相談したことがありました。 
15歳になる前の少年でしたが、
「何か疲れが抜けない。。。。
受験のストレスか何か分からないけど、疲れが抜ける感じがしないんだ。 何か方法ない?」と。
専門家でも答えに困ることを尋ねてしまったのです。
 
世間一般で言うと、
1人カラオケを熱唱する、温泉に入る、一日中寝ている、
おいしいものを食べる、酒を飲む、映画を見る、友達としゃべる、
デートをする、ゲームをする、マッサージを受ける、誰かに相談する、、、、
こういったものが出てきます。
 
もともと元気な人が疲れたと言う事ならば、このどれでも良いです。
しかし、かつての私のように、呼吸器がかなり下がってきてしまった状態だと、
このどれをしたとしても、かえって気分や体調が悪くなることが多いです。
実際どれもやってみましたが、やってる内に気分が悪くなったり、
嫌になったりしてしまうのが、いつものパターンでした。
 
心が一旦は晴れても肉体が変わらないので、心もすぐに戻ってしまうのです。
仕方なく、付け焼き刃だとは知っていても、
食事に走ると言うような感じでした。
 
人間にとって食事をするという事は本能の動きであり、
体全身の動きであるので、体液の循環が多少変わります。
このために一瞬は気分や体調が良くなるのです。

ですが、体が要求してもいないものを、体の調子が悪い時に入れるので、
少し調子が良くなっても、その後また、さらに悪くなってしまうのです。
 
食べ過ぎに悩んでいる人の多くは、
仕事などのストレスが抜けないので、食べてしまう傾向にあるようです。
ストレスも極度になってくると、
「食べないと眠れない、眠気がやってこない」という状態になります。
もはやエネルギーのためではなく、眠るために食べているような状態です。
 
眠れないよりは、食べ過ぎの方がまだ良いのですが、
まずはストレスや疲れが抜けるように、呼吸器を上げたい所です。
必要なら、心理ワークなどで、心の向きを変えた方が効率的です。
 
このままの生活をしていると、呼吸器がダダ下がりになるし、
骨盤が開いて、体型も変わってしまったり、
高血圧や肩こり始め、不調が沢山出てくるので、早めに呼吸器を上げたい所です。
 
 
 

皆さんも、経験あると思います
「仕事が忙しくて、昼を食べられなかった!」
と言った時です。

こういった時は、空腹なんですが、苦しい空腹とは違いますよね?
「お腹は空いてるけど、どこか爽やかな感じ♪」

がありましたよね。

 

これが整体で言う、「空腹の快感」なのです。
人間は、一食抜いたところで、体調的には変わりがないのです。
むしろ体調が良くなることの方が多いです。

(良くならない人は、呼吸器がかなり下がっているか、消化器にかなり負担がある状態です)

例えば、

狩猟採集生活や、森林の中で暮らす民族の人達。

彼らは、私達より遥かに少食です。
食べない日もあります。


だけど、

「60歳を超えても基礎疾患が全くない!」

ということが、往々にしてあります。
彼らの方が、私たちよりは病気がないのが、実際なのです。

それは彼らが、家族やコミニュティーとの結びつきが濃厚でかつ、

少食の生活になっているからです。

食事というのは確かにエネルギーを補給するには必要ですし、

人間である限り食べないと生きて行けません。
しかし、現代人が摂っているように1日3食がっつり食べるというのは、

危ないことの方が多いのです。

 

こうした食べ過ぎによって、体が壊れてきて、心が壊れてきて、

鬱や、癌や卒中になっいることが、多いのです。

健康を目指すのならば、入れることよりも、

出すことに重きをおいた方が良いのです。
特に、現代人は。

 

適切に出すことができれば、これだけで元気になってしまいます。
また適切に出すことができれば、

わずかに少量入ってくるだけでも、効率的に体の栄養へと変えることができるのです。

車を運転する人は、分かると思います。
燃費の良い車と、燃費がやたらに悪い車。
どっちが欲しいか?
訊くまでもなく、燃費が良い車ですね。

人間でも同じなのです。
少しの食事で、沢山動ける燃費の良い体の方が良いのです。

燃費の悪い車はガソリン費用が余分にかかるので、「ポンコツ」呼ばわりする人がいますが、

自分の体まで、燃費の悪い状態にしては、人生がもったいないです。




風邪をひくと、分かりやすいです。

栄養をやたらに入れたり、食事を普通通り食べると、その風邪は重症化します。

治りが悪いのです。

 

自然にしていれば、食事は少なくなってしまうものなんです。

風邪の時や、怪我をした時のなど休養の時は、こういったものです。
少し位ひもじい思いをする方が、体という命は、

120%以上のやる気を出してきて、体を治してくれるのです。
それを、病院のように3食何もしないでも、出されてしまうと、

体はなかなか奮起してくれないのが、実情です。

人間というのは、100%の快楽の中にいては、ダメなんです。

70%位の快楽と、30%位の苦痛の中にいる時が、

一番効率的だし、進歩もできるのです。

 

 

夜遅い食事と言うのが、1番良くないのです。

 

それでも食べざるを得ない時は、

米・小麦などといった主食系を抜かした方が良いです。

また、1日3食だったところを、4食に分割すると言うのも、ありです。
4食目は、炭水化物を抜かして下さい。

炭水化物は必須栄養素ですが、消化器の中に残りやすいです。
このために、体の負担になることが多いからです。

適量のタバコや酒は、毒物に該当しませんが、
寝る3時間前の食事は、これらを遥かに凌駕する毒物へと変わることは、間違いないです。


どうしても夜食を摂ってしまう人は、

炭水化物・主食系は抜かして寝るようにするということです。
これだけでも、体も心も軽くなっていきます。

こうした生活に加えて、呼吸器を上げる体操があると心強いです。 

 

自分の生活を上向けるような、食生活を送ってくださいね。
 

 

(「食べ過ぎ」の誤解  完)
(感謝)
 
 
 
セルフ整体道場・新宿天心會   吉田直樹 拝
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