産業文化遺産 | ポルシェ好きのつぶやき

ポルシェ好きのつぶやき

63’ビートル・04’ハーレー・84’ニンジャの8輪生活しておりましたが、2022年4月にニンジャを売却。今は空冷ばかりの6輪生活!

またしても週初めに雨・・・気分が乗りませんねぇ。。

 

梅雨入りはまだのはずですけど、年々季節の変わり目が曖昧になって来ているので

 

もう梅雨入りしたと思っても良いのでしょうかね?

 

う~ん、ガレージはおろか、カーポートすらない、自動車趣味人としては

 

この時期はとても憂鬱なんです。 湿気で車は傷みますし

 

ドライブ中の雨も、クーラーなんて無いので、蒸し暑いわ、窓は曇るわで、良い事なしww

 

遊びの事だけじゃ無く、仕事の上でも 「建設業」 と言う職種柄

 

雨は作業に支障を来しますし、それでも作業出来れば良いのですけど

 

降り方や、作業内容によっては現場中止となり、そうなると工程管理を含めて段取りが大変で・・・www

 

そんな、ちょっと憂鬱な週のはじめですが

 

今日は、ちょっと「仕事」に関する事を書こうと思います。

 

今年度、狙っていた大型案件を逃してしまい、次の案件を受注すべく

 

結構 「ゆるゆる」 な感じで仕事をしております。(相変わらず人材不足なのですけどww)

 

そんな中、今年度受注した工事で、滅多にやらない 「解体工事」 があるのですが・・・

 

この施設の解体業務なのですが・・・

 

実はこれ、多摩川の脇にある 「取水ポンプ場」 なのです。

 

正式には 「稲田水源地」 と呼ばれる施設で、当市(川崎市)の人口が増えて来た

 

昭和の初め頃、多摩川の伏流水を、地下からポンプで汲み上げて

 

離れた場所にある浄水施設まで送る為に、1938年(昭和13年)に建造されて

 

1981年(昭和56年)まで稼働しておりました。

 

建造時の画像はこれ

 

安全対策の為でしょうか? 窓の数が減ってますね。

 

稼働停止されてから42年経ち、とうとう解体される事になったと言う訳です。

 

通常なら、安全面からも施設の中に入る事はできない所ですが

 

今回は、この施設そのものを解体する工事を請け負ったので、当然自由に中にも入れます。

 

施設の中の様はと言うと(施設内の細かい物は既に撤去済なのですがww)

 

廃墟好きの方には堪らない画像かもしれません(笑)

 

広角レンズで撮影しているので、ちょっと荘厳な感じにも見えますね。

 

特に天井部分を支える鉄骨の造作と、恐らくブロックを円形に積んだと思われる外壁が見ごたえあります

 

照明装置を持って行かなかったので、地下部分は一部しか撮影しませんでしたが・・・

 

内径250mmの鋳鉄製水道管が(この造作は、作りなおしているようです)

 

円形の外壁に沿って取り付けられた窓に寄ってみますと

 

360度窓を付けているのは、85年前の照明事情を考えると、明り取りの意味が有ったのでしょうか。

 

そして、外に会った「トイレ?」と思しき建物も・・・昭和感満載。

 

・・・・この施設、取水施設跡だけでも、市の文化遺産として残す事はできなかったのだろうか?

 

ふと、そんな事を考えてしまいました。

 

解体する予算を、耐震補強を含む修繕費にあてて、後は見学時に見学料を徴収するなどして

 

その後の維持管理などに充填する・・・まぁ行政も色々と検討しての結論(だと思いたい)でしょうけど。

 

でも、戦前に建造された貴重な施設は、歴史的価値が有るとおもうんですよねぇ。

 

つくづく日本って、文化と歴史について、認識が薄いのだと思ってしまいました。

 

だって、自動車だってねぇ、長く乗っていると「罰金」の様に税金高くなるってのも

 

諸外国じゃ考えられない事ですし。

 

まぁ、私が疑問に思って異論を唱えた所で、行政を動かす力は無いので

 

「請負業者」 として粛々と解体するしか無いのですけど・・・なんだかなぁ。