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冴子は塾が終わったあと、なんとか終電に乗り家路についた。
学校ではいつもイジメに遭い友達もいない冴子だったが、塾ではそんな事はないため毎日の塾通いも苦にはならなかった。
京成津田沼の駅を出るとロータリーがある。
そのロータリーの終わりにある、公衆電話ボックスに迎えを頼む連絡をしようと入る。
テレカを出し受話器を取った時、電話の上に一冊のノートを見つけた。
父に迎えを頼みながら何気なく中を眺めていると、そこに書かれてあったのは最近連続して起きていた犯罪者達の不審死の詳しい内容だった。
「何これ…。」
最初は記者か何かのメモ書きかと思って読んでいたが、おかしい点に気がついた。
記事?の最初に付いている日付が一週間合わないのだ。
「なんで一週間合わないのだろう…変なの…。」
その時、丁度父が迎えに到着した。
冴子は思わずそのノートをバックに入れて持ち帰ってしまった。
津田沼なのに袖ヶ浦団地…袖ヶ浦市とは全く関係ないおかしな名前の団地に冴子は住んでいた。
近くのコンビニは歌手の中村晃子の実家が経営している。
その正面には…街中なのに山羊が飼われている。
不思議なところだ…。
「ただいま。」
「お帰りなさい。大変ね~いつも。」
ちっとも大変だと思っていそうにない口調で母が迎える。
「お風呂入って寝なさい。」
「うん…。」
ぶっきらぼうな口調で返事をして自分の部屋へ向かう。
こういう態度もイジメられる原因の一つなのだが、冴子は気付いてなかった。
家族全員が同じだったからだ。
部屋へ戻ると着替えもそこそこに、早速冴子は先程のノートをバックから取り出し続きを読み始めた。
やはり、どの記事?も一週間づつ日付が早い。
そして、最後の記事?は丁度一週間前…。
冴子は急いでテレビのニュースを見た。
丁度キャスターが臨時ニュースを読み始めた所だった。
「先程、連続殺人犯の山田伊知郎が拘置所内で首を吊り自殺しました…。」
冴子は思わず持っていたノートを落とした。
書かれていた通りの内容に背筋が凍りついた。
寒かったワケではない。
冴子は理解した。本当にデスノートが実在する事を。
そのチャンスを逃すほど、冴子はよゐこではなかった。
「こ、殺してやる!」
日頃の怨みに打ち振るえながら名前を書いた。
「し、しまった!」
冴子は持ち物に自分の名前を書く習慣があった。
人を呪わば穴二つ。
了
冴子は塾が終わったあと、なんとか終電に乗り家路についた。
学校ではいつもイジメに遭い友達もいない冴子だったが、塾ではそんな事はないため毎日の塾通いも苦にはならなかった。
京成津田沼の駅を出るとロータリーがある。
そのロータリーの終わりにある、公衆電話ボックスに迎えを頼む連絡をしようと入る。
テレカを出し受話器を取った時、電話の上に一冊のノートを見つけた。
父に迎えを頼みながら何気なく中を眺めていると、そこに書かれてあったのは最近連続して起きていた犯罪者達の不審死の詳しい内容だった。
「何これ…。」
最初は記者か何かのメモ書きかと思って読んでいたが、おかしい点に気がついた。
記事?の最初に付いている日付が一週間合わないのだ。
「なんで一週間合わないのだろう…変なの…。」
その時、丁度父が迎えに到着した。
冴子は思わずそのノートをバックに入れて持ち帰ってしまった。
津田沼なのに袖ヶ浦団地…袖ヶ浦市とは全く関係ないおかしな名前の団地に冴子は住んでいた。
近くのコンビニは歌手の中村晃子の実家が経営している。
その正面には…街中なのに山羊が飼われている。
不思議なところだ…。
「ただいま。」
「お帰りなさい。大変ね~いつも。」
ちっとも大変だと思っていそうにない口調で母が迎える。
「お風呂入って寝なさい。」
「うん…。」
ぶっきらぼうな口調で返事をして自分の部屋へ向かう。
こういう態度もイジメられる原因の一つなのだが、冴子は気付いてなかった。
家族全員が同じだったからだ。
部屋へ戻ると着替えもそこそこに、早速冴子は先程のノートをバックから取り出し続きを読み始めた。
やはり、どの記事?も一週間づつ日付が早い。
そして、最後の記事?は丁度一週間前…。
冴子は急いでテレビのニュースを見た。
丁度キャスターが臨時ニュースを読み始めた所だった。
「先程、連続殺人犯の山田伊知郎が拘置所内で首を吊り自殺しました…。」
冴子は思わず持っていたノートを落とした。
書かれていた通りの内容に背筋が凍りついた。
寒かったワケではない。
冴子は理解した。本当にデスノートが実在する事を。
そのチャンスを逃すほど、冴子はよゐこではなかった。
「こ、殺してやる!」
日頃の怨みに打ち振るえながら名前を書いた。
「し、しまった!」
冴子は持ち物に自分の名前を書く習慣があった。
人を呪わば穴二つ。
了