手紙は良いモノだ。
電話やメールでは味わえない、深い感慨がある…と思っている。
「おへんじください。」
絵: 小田桐 昭
出版社: 偕成社
某国営放送の子供番組『おかあさんといっしょ』が大好きだった。
出演者の子供たちと一緒に、テレビの前でが歌って踊っていたので、古い我が家はミシミシと音を立てていたはずだ
あれは5歳の時、テレビの中から“おにいさん”と“おねえさん”が呼びかけて来た。
「みんなからのお便り待ってるよ(^∇^)!」
素直な私は決心した
そうだ!おにいさんとおねえさんに手紙を書こう
初めてのファンレターだ
早速、「スーパー寿屋」の広告の裏に手紙を書き始めた。
だってレターセットなんて見た事もなかったし( ̄Д ̄;;
『おにいさんおねえさん げんきですか わたしはげんきです あそんでください』
仕事から帰ってきた母をつかまえお願いした。
「あのね~(*v.v)。、これぇ、おにいさんとおねえさんにかいたけん、おくって~(///∇//)」
私の純粋な願いを、母はからかうように笑っていたが、確かに
「はい、送っちょこうな(`∀´)」
と請け負ってくれた。
それから毎日、いつ「スーパー寿屋」の広告が登場するのかと、テレビの前に張り付いていたが、結局紹介される事は無かった。
7歳になったある日、母の部屋で遊んでいると、見覚えのあるチラシが出て来た。
お~「スーパー寿屋」∑(゚Д゚)なぜここに?
紛れもなく、5歳の時に書いたあの手紙だ。
何と書いてあるのかも理解に苦しむ汚い手紙が。
なぜこんな所に…(°д°;)
まあ、母が出さずに、しまって忘れたという事だろう。
母はこのように、子供の純粋な行為を雑に扱う人だった。
なぜ捨てておいてくれない( ̄Д ̄;;
数年後、自分でレターセットを用意できるようになった私は、仮面ライダー●●の某俳優に恋をした。
そして、今度こそ初めてのファンレターを出してみた
数日後、すぐに返事が届いた
え、マジ?
あまりの嬉しさに、破るようにして封筒を開けると、一枚の手書きメッセージが入っていた。
『●●です。これからも応援よろしく!!』
良く見ると、手書きメッセージはコピーされたものだったが、私の願いが叶った瞬間だった
ありがとう仮面ライダー●●
Q 誰からの返事が欲しい?
A 未来の私( ̄Д ̄;;
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