11月初めにスタバで読んでいた本
「あやしい催眠商法  だましの全手口」

スタバ日和のフォロワーさんで「催眠商法」と聞いてすぐにピンッ!とくる方はどれくらいいるのかな?ほとんどいらっしゃらないかな?

「催眠商法」とは悪徳商法の一種で別名をSF商法と呼びます。SFはSF映画などのサイエンスフィクションではなく、催眠商法を広めた新製品普及会という会社の新(S)と普(F)の頭文字を取った名称です。

レビューを書く前になぜ催眠商法の本に興味があり、別名も知ってるのかという説明から入りますね。ボクが新卒で入った大手金融機関でクレジット(信販)を扱う部署に配属され、かつ契約に関わるクレーム対応担当者として仕事をしていたからです。日々お客さんや弁護士、国民生活センター(通称国セン)、消費者センターからの電話☎️や抗弁書を含むレターの対応をしていたんです。2年間はカウンセリング(督促)部署だったので、異動直後は法律関連の勉強をめちゃくちゃしました。予備校のとき以上笑。自腹で購入した分厚いコンメンタールを辞書がわりに必死でやりました。

さてさて、ここからが本題。この本は催眠商法の騙しの手口が網羅されています。それはこの本の作者であるロバート熊氏が過去に催眠商法の会社で実際に働いており、優秀な販売員だったからこそ書ける内容です。今までに騙しのテクニックは世に出ることがなかったのですが、氏は催眠商法撲滅のため意を決してこの本を出版されたんだと思います。催眠商法のターゲットはお年寄りです。公民館や集会所だけではなくコンビニの跡地でも白昼堂々と悪徳商法が行われているそうです。業者は法律ギリギリのラインで商売をするので警察は取り締まれないのが現状。狭い場所にたくさんの人を集めて興奮状態(一種のトランス状態)にして、健康食品や布団などを高額で売りつけるのが販売業者の目的。用意周到に組み立てられた手口で、無料のお土産だけもらうために出かけた人が騙されるんです。

作者が勧める被害にあわないための対処法ですが、

1 近寄らない

2 「もったいない」と思っても通うのをやめる

3 「クーリングオフ」を遠慮しない

このような本は今までになかったし、今後も出ないと思います。そういう意味で唯一無二の書籍だといっても過言ではありません。自分が騙されないように、高齢の親が騙されないように一読されることをオススメします。
作者のロバート熊氏は現在、催眠商法の会社はやめられ、スーパーで真っ当に頑張られています笑。ブログも面白いのでぜひぜひ↓