今回の講義で紹介された詩です。




フリッツ・ペアルズの詩


                 Fritz Perls

国谷誠朗 訳


わたしはわたしのことをする

おまえはおまえのことをする

わたしは何も、おまえの気にいるために

この世に生まれて来たわけじゃない

おまえもわたしの気にいるために

生きているわけじゃない

おまえはおまえ、わたしはわたし



もしも、われわれが、お互いに出くわすなら

そりゃ、すばらしいことだ

しかし、もしも、出くわさなかったら

そりゃ、しかたのないことさ



※深いようだけど今の日本のようですね・・・








ウォルター・タップスの詩     ・・・・・ペアルズをのりこえて


                         W.Tnbbs

国谷誠朗 訳


わたしはわたしのことをする

おまえはおまえのことをする

もし、ただ、それだけで過ごすなら

あぶないことだ! われわれは

相手をうしなう その上に

自分自身をみうしなう


わたしは、何も、おまえの気にいるために

この世に生まれて来たわけじゃない

けれども、わたしは、おまえを

たった一人のかけがえのない人間として

確認するために、この世にいきる

そしてわたし自身も確認してほしい


われわれは、ただ、かかわりの中でのみ

まことのわれわれ自身となる

一人の生きた「おまえ」から、切りはなされた

「わたくし」は、バラバラになる


わたしはたまたま、おまえに出くわしたわけじゃない

わたしは歩み出して行って

積極的に、おまえに出逢った


じっと受身にかまえて、何かが周囲に

おこるのを待つよりも

私は意志をもって事をおこす


ほんとに、わたしは、まず自分自身から

はじめなければならない

けれども自分自身に終わっては

だめなのだ

真理は、2人から、同時に始まる