皆さん、こんにちは。ウクライナ侵攻は終わる気配がありません。武力衝突はどこでもそうですが、終わらせることが本当に困難なんですね。ほとんどの人々は戦いたくないけれども戦わざるを得ない状況になっている、愚かな行為と分かっていながら止められない。過去の無数の戦争も恐らくそうなんでしょう。しかしこれだけ科学技術が進み、国際化、国際協調を大切にしてきた世界でも、起こってしまい、止めるすべがない。国際平和を維持するしくみを専門家達にもう一度考えてほしいですね。祈るしかできません。

 

さて、辛いニュースを毎日聞いていますが、今回の院長ブログは、治療終了のご報告です。

初診時年齢21歳の女性で、上顎前突が主訴でした。

笑った時の上顎前歯の前突は目立つ状態でした。口を閉じても盛り上がり感はあります。

 

歯のサイズも大きく、スペース不足で凸凹もある程度認められていました。

 

レントゲン分析の結果、骨格的にも下顎は後退していました。また上下の前歯は前方への傾斜が強い事もわかりました。

 

治療方針は、上顎は前から4番目の第一小臼歯を両側抜歯、下顎は前から5番目の第二小臼歯を両側抜歯としました。

上下に矯正用アンカースクリューを植立して、ブラケットを用いて治療を開始しました。

 

上顎に装置を付けた時点です。

 

下顎に装置を付けた時点です。

 

治療開始から1年経過時点です。

前歯部にもブラケットがついて、大分綺麗な歯並びになりました。

 

治療開始から2年経過時点です。

隙間もほぼ無くなり、最後の仕上げを行っている段階です。その後2カ月して治療を終了しました。

 

トータルの治療期間2年2カ月で終了となりました。治療前後の写真を並べて供覧します。

抜歯スペースも完全に閉鎖して、綺麗な歯並びとなり、横の咬み合わせも歯車がかみ合うように完璧です。

 

これは治療後のみです。内外側的にも適切に配置できました。

 

お顔の写真の変化です。

 

 

 

 

 

正面、斜め、横顔ともにもっこりした感じが消失して、バランスの良い外観になりました。

 

パノラマ写真です。根の吸収なども認められませんでした。

 

 

横顔のレントゲン写真です。前歯が後方へいどうして、唇が後方へ移動して、とても奇麗な横顔になりました。

 

治療終了おめでとうございます。頑張って通院したお陰で、予定よりもかなり早く終われました。仕上がりもばっちりです。リテーナーもしっかり使って、よく咬んでしっかり機能させてください。これからも安定するためにがんばりましょう。お疲れ様でした。

 

それでは皆様、桜も散って、新緑が眩しい季節となってきました。平和の喜びをかみしめながら、元気にいきましょう。

 

●今回の写真の掲載は、患者さんに了解を得ております。

●今回の総費用:63万円(治療期間2年2カ月)

●治療における一般的なリスクについて

 治療中または治療後には、虫歯の発生・歯根吸収・歯牙疼痛・口内炎・歯肉形態不正・顎関節症・ほうれい線・歯の削合・後戻りなど思いもよらない不都合な合併症のリスクがあります。治療開始時に主な事項についての注意や対応についてお話しし、もし不都合が発生した場合は全力を尽くして対応してまいります。

●治療結果には個人差があります。同様の結果が保証されているわけではありません。ご了解ください。