10年前の記憶 | 34歳夫のくも膜下出血体験記~沈黙の不倫から13年~精神科入院中の夫と母子の歩む道

34歳夫のくも膜下出血体験記~沈黙の不倫から13年~精神科入院中の夫と母子の歩む道

2011年7月夫が突然くも膜下出血(グレード5)を発症。その後の不倫発覚…高次脳機能障害(精神科入院中)の夫とこの先どう歩んでいくのか。日々の揺れ動く心を描きたいと思います。娘21歳 息子16歳 妻(私)多発性神経鞘腫という持病持ち。これについても記したいと思います。

今月中に 転院する予定の病院へ下見に行った。


医療ソーシャルワーカーさんが、すべての階を案内してくれた。


リハビリ専門の病院だけあって リハビリの先生の人数が多い。


旦那と同じように若い患者さんもいるようで。


生活復帰 社会復帰 を目標にリハビリしていきたい と言ってくれた。





☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*





今日の昼食は すんなり完食できた。


一口ごとに 口に誘導してあげないと、食べ進めることが出来ないが、吐かなくなっただけ 良かった。





食後、リハビリしてみようと、紙と鉛筆を用意。



いきなり



「彼女の名前を書いてみて」ドサクサに紛れて書くかも・・・ビックリマーク





ペンを動かした!!




「山△ △△」  ・・・・・・




って、私の旧姓じゃん汗



しかも、何で 旧姓・・・



「違うしょ。あなたと同じ苗字だよ。結婚してるんだから」



って言うと



「嘘だ!!





って 今までに無いくらい 大きな声でハッキリとあせる




そりゃ ないわ・・・!(´Д`;)






「自宅の住所を書いてみて」 というと

結婚する前、同棲していた頃の住所を書く。


他にも色々 質問してみたが


まるで、10年前に戻ってるかのような 内容だった。






言語療法


言葉を発する練習。


「私と同じように 話してください」


「馬 鳥 空は青い 外は雨が降っている」 等


先生の後に 同じセリフを復唱する。




なかなか 促しても話さなかったのに

今日は、先生の言うとおりに、きちんと全部 復唱していた。



こんなに 旦那の声を聞いたことは この入院期間中 初めてだ。



しかし

長い文章の復唱は、文を省略して 短い文章にしてしまうようだ。



絵を見せながら「コレは何ですか?」 と聞いても


簡単なものは答えられるが


「何だったかな~」と 思い出せないことも多々ある。


頭を掻いたり ペンをカチャカチャしたり・・・

思い出せないことに、ちょっとイラついているのか・・・


最初の文字を教えたり ヒントを与えると 思い出せる場合もある。



しかし、声を発する事が出来たので

「非常にいいですね」 と、言われ 終了。



質問したとき、マイクを口元に持っていくような ジェスチャーをすると

話す確率が高いことが判明。



その後 色々質問するが



今いる場所を 自宅だと思い込んでいたり

やはり 私の事を彼女だと思っていたり

結婚はしてないと思い込んでいたり



記憶が曖昧だ。



「頭の手術したんだよ。頭 開いたんだよ」っていうと



「嘘だ!!



って、また デカイ声で反論( ̄ー ̄;




う~ん・・・なかなか 難しい。



理解できてること 出来てないこと 



その境界線が分からない。




帰り際 「帰るわ!!淋しい!?」と 聞くと




「淋しい・・・」




こりゃ驚いた (((゜д゜;)))