エリー・アーメリング(S)
マリリン・ホーン(MS)
ウーゴ・ベネルリ(T)
トゥゴミール・フランク(B)
ウィーン国立歌劇場合唱団
イシュトヴァン・ケルテス指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(1965年、ゾフィエンザール、20世紀の巨匠シリーズより)
モーツァルトさん、おめでとうございます!
ようやく、『おっさんの人生どうらく日記』に
単独タイトルとして初登場!!
いや~、めでたい、めでたい・・・・!!!祝!!!
(ヨッフムのライヴ盤ではジュピターを紹介していますが、
あくまでも、カップリングの兼ね合いでしかありませんでいた)
と、言う位、じつはモーツァルトが大の苦手。
興味を持ち出した小学校高学年のときはベートーヴェンばかり。
Sイッセルシュテットさんにお世話になりました。
そして多感な中高時代は、空前のマーラー・ブーム。
広角に物事が捉えられなかった、
現代よりも趣味嗜好の多様性というのがあまり認められていなかった、
そんな気がするアノ時代、
私もマーラーこそすべて、くらいに思っていました。
モーツァルトなんか、宮廷音楽でしょ?くらいに軽視していました。
その思いが、やがてある種のトラウマとなり、
モーツァルトは好きになってはいけない、
くらいの自身の中での不文律がありました(笑)
その禁を破り、30代を迎えたときに一年発起。
いまでは、ピアノ協奏曲20番と24番、そしてレクイエムは、
無人島に持って行きたい楽曲であります。
さて、本題に戻ります。
このケルテス盤。
うるむなふさんご推薦ということ、
そしてウィーンフィルということもあり手に入れ聴いてみました。
全曲通じて、生命力漲る力演に思います。
しかし、恐らくは録音のせいでしょう。
合唱がオンマイクすぎて、
オケが完全にスポイルされてしまっているようにきこえます。
あるいは、ボリュームをあげすぎたのでしょうか?
確かに、最近、我が家のプリメインの限界、
特に11時頃のボリューム位置付近から急激に音が歪み始め、
能力キャパオーバーなのが見て取れるようになりました。
僕の耳が肥えたか、アンプが経年劣化したか、
はたまた、音源を含め全てが作用しているのか。
そんなこんなで
折角のウィーン・フィルが。。。。(涙)
『ディエスイレ』においても合唱が雄弁すぎて・・・・・。
さらに、テノールの歌声、
声が高すぎるのか、私には落ち着きません。
『ラクリモザ』についても、もう少し落ち着きといいますか、
枯れた美しさが欲しいところです。
そのあたり、ベーム盤に軍配が上がります。
ところで、この国内盤の解説、
エリック・スミス氏の
『モーツアルトのレクイエム物語』と題した
映画『アマデウス』の補足説明の如く
面白い内容となっています。
まだ、当盤を未入手で興味をお持ちの方は
この国内盤をお求めになることをお勧めいたします。
国内盤ナンバー:UCCD-3540