先日、現在中学生を持つ読者様より
メッセージを頂戴した。


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長男がこの夏「医学部に行きたい。」と言い出しまして・・・。
我が家も同じくサラリーマン家庭。
当然国公立しか行かせられません。

現在塾には行っておらず、
とりあえずまず数学と英語をトップクラスに引き上げることを
息子には言いました。

中学時代の勉強法についてアドバイスいただけましたら、
嬉しく思います。



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色々な勉強方法はあるけれど、今回はちょっと違った切り口で。



かつて、スグルが二歳頃、
東京にある高知能児達が集う幼児教室に通っていた頃の話。

(※IQ130以上の子供達の好奇心を伸ばす趣旨の幼児教室)


 本「子供は医学部在学中!」P34 SCENE10参照


そこには、官僚の妻達が生息していた。


彼女達は自分自身も
ヒトツバシだったり、トウダイだったりする
立派な学歴を持ちながらも職を捨て、
子供の教育に情熱を傾けていた母達であった。


「ウチはオオクラだけど、学●院幼稚園ではユウセイ以外、

 皆どの省のお子様もいるわ。」


皇族御用達と言われるこちらの幼稚園は、
官僚家庭のお子様達で占めるとわかったのは
彼女達の話の端々から。


そこには、民間会社に勤める庶民の子供の入れる隙など
微塵もない事を暗にものがたり

純然たる階級社会が日本にもある事を
嫌でも自覚させられたものだった。


そして慶●幼稚舎。

こちらは幼稚園ではなく、小学校なのだが、
この私立小学校の親達は、到底庶民では考えられない程の
富裕層の集団だ。


まちがって、サラリーマン家庭のお子様が入ったりしたら、
そのお付き合いにそれこそ苦労する事は
目に見えていたりする学校の父母集団。


東大生の親は高収入だと言われ、
年収1000万以上だと巷ではよく言われる事。


だが年収1200万以上を境に、それ以上の年収の親達だと、
逆に資産にものをいわせて
このような私立小学校などに入れてしまう。



勉強での苦労をさせないような環境を子供に与え
必要なのは学校のブランド名。


なにせ、彼らは自分の事業を継がせれば良いのだから
トウダイに行かせる必要はない。


しかし皮肉なもので
大学までブランドとして名を馳せるこの私立に入れたとしても、
学力でついていけず、大学まで辿りつけないと言われるのも
この学校の大きな特徴だ。


それと同じような階級社会が
純然たる事実としてあるのが、医学部医学科



国公立大学と私立大学の学費の差が
これほどある学科はまさに医学科ならではのもの。



一般学部の理系は文系よりも学費が高いが、
それでも、国公立大学は一律年間約50万として
高いと言われる私立理系大学でも
せいぜい、200万程度だろう。


しかし。


医学科に関していえば、国公立が年間約50万前後だが、
私立医になると
二千万から、中には五千万以上にもなる医大さえある

ヒト桁違うのである。

二千万~五千万の学費を払える層というのは、
日本で数%という富裕層達であり
私立医は富裕層達の為の医大なのだ。


そこにはサラリーマン家庭である我々庶民の
入る隙などない現実が依然として横たわる・・・。


具体的な勉強方法はさておき、

サラリーマン家庭から医師にさせようと思ったら
まず子供に、この現実を教えるべき。



アメリカという国は、
実は日本以上の「超学歴社会」だという事をご存知だろうか?

「アメリカの大学は、入るのはやさしんですよね」
とよく言われるがそれは4000校以上も大学がある
アメリカでの下位校の話にすぎない。

王も貴族もいない市民だけの国だから、
全員が社会の階段を上るゲームに参加するのが
アメリカという国なのである。

こういった社会では「機会均等」が確保されれば、
際限のない競争が続き、その結果、
自分が所属する社会階層が決まることになっている。


つまり、アメリカは競争による階級社会の国で、
その階級は初めから存在するものではなく、
勝ち取るものなのである。

この階級を勝ち取る手段として、
能力と努力の結果得られる
「学歴」が大きな決め手になる。



アメリカの学歴とはどの大学を出たかという日本と違い、
ただ大学を出ただけでは評価されず、
どの大学やどの大学院で何の学位を取ったかが重要になる。


この点でも、アメリカのほうが日本より
いっそう熾烈な「学歴社会」と言えるだろう。


このアメリカ社会で抜きんでた人物になるためには
最大限の努力をする必要があるというのが
アメリカ社会の本質なのだ。

このことを知らずに留学すると、
世界中から集まった学生との競争に付いていけず、
落ちこぼれになって帰国することになる。


そして今の日本でも同じ事が言えるのだ。


サラリーマン家庭の子供へ資産を残そうと思うなら、
それはお金ではなくて学力と学歴。


資産は子供へ受け継がせる事ができるが、
学力と学歴は受け継がせる事はできない。


学力と学歴は子供自らが努力し
自分で勝ち取らなければならないものだからだ。



しかし逆に言えば、これらは階級社会とは違い、
受験という平等のチャンスが与えられているという事。


受験というのは「学力」のみが真っ当に評価される世界であり
そこには人間性も資産も介入しない平等な世界のはず。
(最近ちょっとこちらも怪しくなってきているが・・・。)


近年のこの医学科受験加熱で、私立医は学費の値下げブームだが
その影には受験生達の質が格段に向上したという側面があるのだろう。


昔なら学生数の確保のため
学力に難ある受験生でも寄付金というおまけをつけて
合格させるしかなかった。

しかし今、私立医大はお金というおまけがつかなくとも
少し学費を安くするだけで
入学させたい受験生で溢れているのが現状。


留年せず、国家試験に合格してくれて、
かつ、将来私立医の良い評判を世間に広めてくれ

学力も実力もある受験生なら多少学費を安くしてでも、
ほしいというのが本音なのだろう。



私は子供を医師にさせたいとは
夢々考えていなかった母であったが

もし、サラリーマン家庭から、医師にしたいと考えるなら
できるだけ早い時期から
社会の現状と本音を子供に教えただろうと思う。


資産のないサラリーマン家庭での唯一の資産は、
子供自身で努力して自ら掴む事しかできない、
学力と学歴なのだと。



学力と学歴という資産さえあれば、
自分の人生は自分ひとりでいくらでも切り開ける
可能性が広がるという事。


しかしそこには無情にも
親は応援しかできない無力な存在だという事を
早くに教える必要がある。


国公立大学の医学科というのは、あの多科目受験からして
到底、本人のやる気がなければ、成し得ない受験だ。


子供が自らやる気を出し、勉強を大切だと思えるかどうかは
親の姿勢に掛かっていて、

親は子供に社会の本音を話してやらなければならない。
 

子供はその中から様々なヒントを嗅ぎ取るのだ。


だからこそ、親は世の中の本音であるヒントを与え続けるべき


世の中の右も左も分からない子供に人生の指針を与え続ける



そう、まずはそこから・・・・。


                          (つづく)


 
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