MBC南日本放送

鹿児島県警の事務職員の男性が、警察に落し物で届けられた電子マネー付きのＩＣカードを横領・窃盗したとして、県警は１５日付けで、この職員を懲戒免職処分とし、鹿児島地検に書類送検しました。懲戒免職処分を受けたのは、県警警務課付けの３６歳の男性事務職員です。県警によりますと、男性職員は志布志警察署と鹿児島西警察署の会計課で落し物の管理などを担当していた２０１３年２月から今年７月にかけ、落し物として警察に届けられた電子マネー機能付きの交通系ＩＣカードなど２２枚を横領・窃盗したとされています。ＩＣカードはいずれも警察での保管期限が過ぎ、廃棄処分が決まっていたもので、残高はあわせておよそ４万３０００円だったということです。県警の調べに対し、男性職員は横領などを認め、「カードを捨てるのはもったいないと思い、飲料水や菓子を買った」と話しているということです。県警は１５日付けでこの男性職員を懲戒免職処分としたほか、業務上横領と窃盗の疑いで鹿児島地検に書類送検しました。県警本部の前山良民首席監察官は「警察に対する信頼を大きく損ねる言語道断の行為。再発防止と信頼回復に努めたい」としています。(2017/12/15 19:11)