ミュージカル - ムササビ飛び交う日々の暮らし! (無料版) -304ページ目

ちいさなお祭り! (後編)

楽しみにしていたのに‥、



千佳ちゃん‥約束したのに!



$ミュージカル 『アルバイト警備員の日誌!』 (仮)



なんで来ないの?  一匹の金魚が寂しがってるよ!




僕も‥



「かーさん、どうしたんだ辰雄は? 元気がないじゃないか」


「なんか、わるい女に騙されたみたいなのよ!」


「ワルイ‥女?」


「お祭りに一緒に行こうって約束したらしいんだけど‥すっぽかされちゃったみたい」


「辰雄! 一人の女がなんだ。お父さんなんか誰でもいいというとこまで追い詰められて、やっとかーさんをみつけたんだぞ! おまえはまだ贅沢なんだよ」


「‥おとーちゃん、わかった! でも雲行きが‥」





「‥‥」


「おや? おかーさん、どうしたんだい?」




ちいさなお祭り!

お祭りです!


$ミュージカル 『アルバイト警備員の日誌!』 (仮)


小さな浴衣は、すぐ目の前のことに夢中になる。




好きな男の子のコトは忘れて!




「チカ、ほらこうするんだって!」

「わ~、いっぱい捕れた! タノシ~」


「‥私がお金出したんだから私にもやらせてよ!」


夏も終わり!

なんか‥驚いたことに扇風機さえ要らなかった‥今年の夏!


不思議なのは人間(生命)の仕組みだと痛感した、今年の夏。



暑いところから部屋にもどると、なぜか思ったほど“アツくない”! 日中の熱がこもっているはずの部屋が、一日中夏の日差しに熱せられた“カラダ”には、


それは意外なほど、




アツくない!



窓から風が吹き込むだけで十分涼しく感じるのは‥ちょっと、


ちょっとちょっと、マジ?



って感じ!




で、


「お休みなさい」


もすんなり受け入れてくれて、僕は朝まで熟睡。





部屋の気温32℃でも涼しいと感じるんだから




ほんとカラダ(生命)の『仕組み』はよくできているもんだ!