京都のアスタルテ書房にて開催中の
『金子國義-墨絵・水彩画展-』
に行って参りました。
『古書店』という響きが非常に似合うこのお店は、
かの澁澤龍彦が愛した書店でもある。
その様な事もあって、お店には澁澤龍彦に所縁のある作家の作品が多数あります。
金子國義、四谷シモン、三島由紀夫等、
近代〜現代に澁澤の影響を受けたであろう人の作品がある。
これは!と思うものも多数ございます。
常設で飾られている金子國義の作品もレアなものが!
当時は三条河原町の明治屋のあるビルの一角にあったそうですが、
移転されて御幸町三条に現在はお店を構えられております。
そんなお店で金子國義氏が愛した紫陽花の花が咲く季節に行われる企画展。
今回は、墨絵と水彩画にフォーカスしたものです。
(撮影許可頂戴済)
上の作品は金子修氏(金子國義氏のご子息)がネット番組で紹介されていた絵です。
金子國義氏の絵は、油彩も素晴らしいものが多いですが、墨絵も非常に素晴らしいものです。
その筆の荒々しさと緻密さ、色の組み合わせなど
油彩では抑えられている魅力が多々見受けられる。
特に墨絵や鉛筆で描かれたものは、
鉛筆の黒とキャンバスの白とのコントラストが非常に美しい。
影と光が逆転するような心地になる。
陰翳礼讃という彼の根本にある思想を感じられる作風であると思われる。
会場にはグッズとして作品集が数種類とポストカードが販売されております。
一枚目右のものは展覧会のメインビジュアルのフライヤーです。
実は裏面も美しい仕様になったりしているので、
会場にてお確かめ頂けると幸いです。
会期は今月末まで、木曜定休です。