行く床屋さん(千円位の値段の店)の営業時間が緊急事態宣言発令後から変わった。
仕事終わりに寄ろうとしても閉まっていて休暇の日にしか行けない。
その店は基本的に2名で回してる床屋で、定番の人2名の時もあれば、定番の人1名と応援で来た1名の日もあるが基本的に定番の人で回してる。
定番の2名は、40歳ちょい過ぎの仮名オッチャンと、30歳前の仮名オニイチャンだけど同じ要望を出しても出来上がった髪形が全く違うのが気にはなっていた。
オッチャンはボクの要望に答えてはくれない実力の持ち主らしく、オニイチャンの時は納得&ルンルンで床屋を出て家に帰れる。
オニイチャン贔屓かと思われるが応援の人の時も全くもって問題は無い。
11/3(水)は祝日で夕方に床屋に行くチャンスを作れた。
その床屋は指名できるらしいが指名は勇気が要る。
来店して券売機から出てきた券に書かれている番号順に呼ばれていて誰も「スキップ!」とか「アッチの人に」とか言うお客さんは皆無である。
嫌な予感は的中でボクの番号はオッチャンに呼ばれた。
モチロン「アチラのオニイチャンに切ってもらいたい」とは言わずに大人しく髪切るイスに座った。
要望はきちんと伝えた。
後は目を閉じて声を掛けてくるまで待つだけだ。
そしてオッチャンは髪を切り始め、そして声を掛けてきた「コレでどうでしょうか?」
100点満点で言うところの50点の出来だ。
だから修正をお願いした。
そしたら65点の出来で再度目を開けさせられた。
しょうがない、これがこのオッチャンのレベルなんだろう。
そして「ありがとうございました」だけボクは言って床屋を出た。
床屋を出たら風が強く吹いていた。
モチロン髪型も揉みくちゃにされてしまったがその床屋はシャンプーが無い床屋なので切り落とされた髪の毛が飛んで行ってくれて好都合だった。
駐車場に停めたクルマに乗り込み家に向けてクルマを走らせた。
そして信号待ちでルームミラーを見て驚愕した。
あまりにも下手くそ過ぎる出来栄えだったからだ。
怒りも通り越して安全に大通りをUターンして床屋に戻った。
中に入りオッチャンに
「嫁さんに少し変だからもう一回切り直してもらって!って怒られたので修正をお願いして良いですか?」
と嘘をついて頼んでみた。
そしたら笑顔で「分かりました」とオッチャンの返事のあと、再度髪を切るイスに座った。
今回はキチンと「コレをこうして欲しい」と要望を出した。
そして目を閉じ、再度目を開けたら70点になっていた。
そしてお礼をつげ風で髪を乱されクルマに乗り込みミラーを見たが太陽が沈んだ後だったのでよく見えなかった。
家に帰り、鏡も見ずに風呂に入った。
そして風呂から上がり髪の毛を乾かしてる最中に出来栄えを確認した。
100点満点中の25点の出来だ!
絶望の中で木曜、金曜、土曜と仕事をした。
回りの目は完全に「頭」に集まっている。
ボクと話をする人は目が泳いでしまっている。
コレは非常に不味い問題だ!
由々しき事態に今日(日曜日)髪を再度切りに行く決意を抱いて夕方を待っていた。
「同じ床屋に行く?違う床屋に行く?髪型は?もう坊主にしてしまう?」
考えていた。
買い物から帰ってきた嫁さんに床屋に行くことを伝えて「坊主にしたい」と言ったら嫁さんが「ソッチのほうが評判下がるよ」と言ってきた。
ソッチのほうが···ん?ヤッパリ評判が悪い髪型になっているみたいだ。
普通は髪を切ったら人生が変わるくらいにハッピーになれるはずなのに。
顔色が変わったボクに嫁さんが「切っちゃろうか?」
坊主にする意志が有ったから嫁さんが切って失敗しても痛くも痒くもないが、嫁さんの自信満々の笑みが本当に怖かった。
よっぽど自身があるらしく、坊主の前に嫁さんに今より良い状態にしてもらい、その状態で床屋に行こうと思い嫁さんに頼んでみた。
嫁さんがハサミを持ち、ボクが鏡を持ち外に出て髪を切ってもらった。
結果は···
100点···
100点満点で100点
嫁さんは「晩御飯ゲーット!」と子供たちに大声で雄叫びを上げている。
今晩の外食が決定した瞬間でした。
人間万事塞翁が馬(笑)
好きな言葉です♪