昨年の11月18日に東京ドームシティホール(TDCH)で開催された「〜re」以来となる、山本彩のワンマンLIVEとなる「SAYAKA YAMAMOTO LIVE 2022 〝now〟」が12月27日に東京、29日に大阪で開催された。


自分はEX THEATER ROPPONGIで開催された東京公演に足を運んだ。山本彩のLIVEとしては、上記に記した昨年のTDCH以来となる為、彼女のファンにとっては待望の場である。チケットは完売したとアナウンスされ、配信も実施された。




会場となるEX THEATERでのLIVEパフォーマンスは、山本彩にとって2017.4.14に開催された「AbemaTV 1st Anniversary LIVE」以来、5年以上ぶりとなる。自分が山本彩のソロLIVEを初めて観ることができたのが、この時だったので良く覚えている。


自分が確保した東京公演の入場整理番号は「A008」(8人目で入場できる)という奇跡的な良番だった筈だが、仕事が終わったのが開場時間を遥かに過ぎた時間で、会場に着いたのが開演15分前だった。最前列で観るチャンスだったにも関わらず、実際にはスタンディング最後列である。昨年開催予定だったLINE CUBE SHIBUYAでの公演は最前列のチケットを確保できたにも関わらず、コロナ禍で中止となったのだから、山本彩のソロLIVEにおいては自分は良番と縁がないようだ(フェスでは日比谷音楽祭は前から2列目だったことはある)。


東京公演のセットリストは以下の内容だった。

・ドラマチックに乾杯
・Let's go crazy
・TRUE BLUE
・against
・夢の声
・ラメント(初披露)
・あいまって。
・雪恋
・ゆびきり
・風の日
(ELLEGARDENトリビュートアルバムから)
・Don't hold me back
・喝采
・Are you ready?

(アンコール)
・Larimar
・レインボーローズ


今回の東京公演に足を運んで、自分は以下の印象を抱いた。


・LIVEパフォーマンスの不安を払拭

TDCHでのLIVEを観た自分にとって、山本彩のLIVEに再び足を運べる喜びを感じる一方で、活動休止の契機となったTDCH〝re〟の時のようなハプニングが起こらないだろうかという一抹の不安もあった。活動休止の理由として甲状腺に問題を抱えていたことを公表したが、公式発表は寛解であり、完治した訳ではない。だが、〝now〟ではその不安を払拭するパフォーマンスだったと思う。


・復帰への大きな一歩

山本彩のパフォーマンス自体は、彼女主導で年内に開催したいという要望に沿って急遽LIVE開催決定という割には、1年以上ぶりというインターバルを全く感じさせないものだった。かなり念入りに準備をしていたのではないだろうか。MCの中で来年はLIVEを沢山やると語っていたが、東京公演を観る限りでは本格復帰へ向けて視界良好と言えるだろう。


・過去のLIVEとは異なる感覚

東京公演を最後列で観たからなのかもしれないが、LIVEの序盤は活動休止期間に客層が変わった(初めてLIVEに足を運んだファンが増えた)のだろうかと感じる程、周囲は前のめりというよりクールに観ていた聴衆が多いように感じられた。山本彩のLIVEはタオルパフォーマンスが定番だが、自分のようなツアータオルを手にしている人は少なく、手を振って応援するファンは限定的だった。コロナ禍の状況を踏まえ、LIVEに足を運びたいが感染リスクは避けたいというファンが一定数いたのかもしれない。もっとも、LIVEにおける応援スタイルは人それぞれで全く問題はないと思う。山本彩の復帰を待っていたファンが多かったことを改めて示す場となったのは疑う余地がない。