息子が病気を発症してから三年になるが、まだ装具を購入していない。
リハビリ病院にいた時に30万近い装具を進められたが迷った。
医療費で先払いしてあとで何割か戻ってくると言われたが・・・
その頃の息子はロボットのようにただ歩かされていた。
足の付け根までしっかり固定した装具を両足にはめて補助してもらっていた。
こんなガッチリした装具を一生つけて歩くわけにいかない。
絶対に買わない。と思い購入しなかった
その後、別の病院でも装具の話はしたが自分から歩かない限りまだ必要ない。
状態も変わるだろうとのことだった。
そして今回、在宅のPTさんが「装具を作ろう」と言ってくれた。
最初は装具なしで歩ければと思ったらしいが、左足に体重が掛からず
右足に負担がきている。長く歩くためにも装具は必要だ。
外来のリハビリで作れたらと思い相談したら、早速リハビリ科の担当医に呼ばれ
顔を見るなり「装具は必要ないよ」と言い出した
私が説明しようとしても聞く耳もたない。
「一人で歩けないのに装具はいらない」「まだ、歩けるレベルじゃない」
「高い目標を持つより今出来ることを見つけなさい」
「リハビリはもういいよ、作業所に行きなさい」
言いたいことを並べ立てられ唖然・・・今年いっぱいで外来リハビリも終了。
でも、私は言った。「作業所も探します。頭を使った手の作業は必要ですから・・・」
「でも、足の訓練も必要なんです。外来をどこか探します」
結局、在宅のPTさんが装具屋さんを頼むようにして息子の主治医に頼んでみた。
息子の主治医は「あ~、いいよ。何でも書いてあげるよ」
「必要なものは要るし、必要なければ使わなきゃいい」
外来の件も「お手紙書くよ」と今にも直ぐに書く様子そしてひと言・・・
「先生じゃ本人のこと分からんよ。いつも見ている人じゃないとね」
息子の主治医は気さくで話し易くよく理解してくれる。そして、ジョークもユニークで楽しい
嫌な思いをした後にイイ気分にしてくれた。
息子のことを分かってくれている人に出会うと嬉しくなる
息子は一人で歩くにはまだほど遠い。歩けるようになるかは分からない。
若いからもしかしたら歩けるようになるかもしれない。だから諦めない。
今、出来ることは補助してもらいながら、あるいは手摺りを使いながら歩けるように
なること。そして、トイレなどへ移動出来るようになりたい
その為には下肢の装具をつけてしっかり歩いてもらいたい。
装具をつけると筋肉はつかないらしい。だから自主トレは必要だ。
毎日の積み重ねで高い目標に向かって歩んでいきたい