高次脳機能障害者講演会に行って来ました。
内容は『高次脳機能障害者の生活の中での対応方法について』
初めての参加だったので凄い興味深々でした。


高次脳機能障害者とは、脳の損傷の後遺症として、記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などの認知障害が生じ、日常生活、社会生活への適応が困難になる障害だ。
社会復帰が難しいと言う。


社会リハは本人に合った安定した環境を作ること。生活リズムを整え、活動性を上げること。
障害の認識を進めることが重要。


感情のコントロール、依存症、欲求のコントロール、強い思い込み。
興奮を避けるためには対立をしない。感情爆発や拘りが強い場合は説得や指摘をしない。
刺激になるキーワードや状況を避ける。場面や話題を変える。
周囲が一致した対応をしなければいけない。これは家に帰って直ぐに父親に話した。
約束をして出来たら褒めてあげること。家の課題だ!


日中活動として作業所などで理解力や集中力などのアップ、対人関係のスムーズさにつながる。
集団の中で学ぶことは大事だ。息子にも学んで欲しい!


高次脳機能障害者の日常生活行動の多くが家族のケアによって成り立っている。
新たな支援手法で生活版ジョブコーチ支援が実施されている。
生活を自立させるのは生活訓練。より効果をあげるために訪問型生活訓練が必要。
成果は生活行動の定着により本人の自信や自立意識につながった。
家族の支援も相談や共感をしてもらうことでストレスが軽減した。
まだまだ普及されていない。地域によっての格差があるようだ。


落ち着いて生活出来る場所は「自宅」!でも、いつ家族が亡くなるかわからない…
いつかは一人暮らしに挑戦するだろう。だが、金銭管理、財産管理、契約行為などが出来ない。
大切なのは自分の生活全般について相談できる人が必要だ。
これから先どうなるのか不安でいっぱいになった。
「どこに相談すべきなのかと」質問した親御さんがいた‼


私と同じように悩んでいる人は大勢いるんだろうな。そう思いながら周りを見渡していた。
息子の外来リハビリの病院のOTさんが五人位で来ていた。
支援者も家族もそして当事者も一体になって高次脳機能障害者を理解しもっと広げていけたらいいなと思う。家族会の人達は前列で固まっていた。地域にもっと増やせないのかなと考える。


昨夜のテレビで【奇跡の復活】17歳の少年が四年後に自力で歩けるようになった。
医学的には寝たきりになると診断されたが、家族は諦めなかった。
左脳の損傷で言葉も出なかったけど、熱心なリハビリで話せるようになった。
当時、反抗的でリハビリ拒否していた姿を見て息子と重なった。
息子もしっかりと釘ずけになって観ていた‼
六年後の22歳になった少年は自立して目標に向かって歩んでいる‼


息子は言う。「気持ち次第で治る!『やる気』だよ」
今までそんな言葉聞いたことがない。少しは芽生えてくれたのか‼
息子も【奇跡の復活】しようね。そのためには環境を整えてあげないといけない。
どんなに辛くても頑張れる気持ちになった。絶対に負けない!諦めない!