幼いときに弟を喪った。
以来、「いい子」でいなくてはと思っている自分がいる。
言いたい事や、やってもらいたいこと、本当にほしいもの、
すべて相手を煩わせてはいけないって考えてしまっていた。
両親がいなくなっても、それは呪縛のようにふりほどくことができなかった。
一人っ子でありながら、本質は「姉」のまま。

でも、この夏に自分の命と向き合ったときに自分の中で何かがはじけた。

すこしずづ、本音を出してきた。
どうしてもいえずに悩んできたことも、人に打ち明けられるようになった。

自分の心に正直になったら、受け止めてくれる手があった。
すごく嬉しいことだ。
甘えられる相手がいる、それだけで、なんて暖かい気持ちになるんだろう。

ありがとう