チャイパブへの思い、全3回中の第2回は「10年前と今の、チャイパブの一番の違い」について。
(前回の記事は「男の甲斐性について」)


10年前の主力は80后。 今となっては80后は若いとは言えず、若いと言われるのは90后だろう。
(※80后とは、1980年代生まれ、90后は1990年代生まれ、という意味の中国語スラング)

少なくとも10年くらい前は、本業学生って小妹の方が、本業で小妹やってるコよりも多かった。
本業学生のコは「昼は学校」帰ってちょっと寝て「夜また仕事」帰ってちょっと寝て「また学校」という、我々では到底できないようなペースで頑張って生きていた。
どのコも「生きるために必死」だったこともあり、「どうすれば自分の生活が良くなるか」を考え、「客を掴む」という結論に達し、そのために自発的に
「客を楽しませるにはどうすれば良いか」
を研究した。
同年代のライバルがたくさんいたので、自分が客を楽しくさせられなければ、客は他に去ってしまうという危機感もあった。


しかしエリア問わずK察の摘発が厳しくなったことと、小妹供給元である中国との経済格差が小さくなったことが原因で、チャイパブで若い小妹を見ることが最近とても少ない。
たまにしかいないので、そこに競争原理など生まれない。
だって、若さを持っているのは店で自分だけなのだから、それだけで行けると勘違いしてしまう。

なので若さだけで中身が何もない、いわゆる「客を喜ばせることが出来ない」「喜ばせる能力がない」「喜ばせる必要性がわかっていない」
挙句の果てに
「おっさんせびってドリンク飲むのが仕事」
こんな勘違いした小妹がとても多い。

ママや先輩たちも「せっかく来た若い子が辞めちゃう」のが怖くて、ろくな教育が出来ない。
(もちろん今でも、ちゃんと若い新人を教育出来ている店はある。店名を挙げるならば、大宮の蓮、平井のラベンダーなど)

ママや先輩が教えなくて、誰が夜の世界での生き方を教えると言うのだろうか?
その教育は、日本に来た若い子たちが生きていくための手段になる。
客がそこまで考えてやる必要なんてないと言えばないのだが、そのうちまともな店がどこにもなくなる気がして。。。


次回(といっても最終回ですが)は、来週月曜に更新します。