19歳児が

 

高校の時の友人から

 

海外旅行のお土産を頂いた。

 

 

 

お酒のグラス。

 

仲の良い仲間たちでお揃いのグラス。

 

 

 

全員が20歳を過ぎたら

 

その時こそ一緒にこれでお酒を飲もうシャンパンロゼワイン飛び出すハートという事らしい。

 

 

 

ルールを破る楽しさというのも世の中にはあるだろうけれど(若いうちは特にね)

 

守った先にある美学って確実にある。

 

後者の方が実は得るものが大きいと思う。

 

 

 

19歳児は、

 

まだ包装紙にくるまれたそのグラスを

 

大事そうに棚にしまった。

 

 

 

ちなみに私はこの所あまりお酒を飲まない。

 

 

酒好きの友人が

 

「もしかして私、ビールじゃなくて炭酸が飲みたかっただけなのかもしれない」と呟くのを聞いて

 

ありえないと思いながら真似して炭酸水を飲んでみたら

 

 

完全にハマった。

 

 

あれ以来基本、夕飯のお供は炭酸水。

 

ビールの代わりに炭酸水。

 

 

翌日の良く寝た感が全然違う。

 

メンタルがぶれない。

 

生活の質が確実に上がる。

 

浴びるほど飲んだ日はもはやマボロシと化す。

 

 

 

でも19歳児が成人したらその時は一緒に飲むぞ。

 

 

 

子どもが二十歳を超えたら一緒に飲むのが楽しみなんてことは

 

他人の台詞を棒読みするみたいに今まで何度も言ってきた。

 

ママ友づきあいのきっかけ代わりにインスタントに使ってきた台詞だ。

 

気持ちなんか込めてなかった。

 

永遠に来ない遠い遠い先の事と思っていたからね。

 

 

 

いつの間にかもう目の前だな。

 

かしこ