「こうちゃん、ようちえんいかれん。」


先週 1週間はずっと幼稚園に行く前になると
泣き出していました。



いつもは楽しみにして行くのに。



心配でしたが、理由が分からず、
泣きながら バスまで連れて行っていました。



「だって、ママがいいんだもん。」
と言って、泣いていました。





ある日の朝、こうちゃんをぎゅ~っと抱き締めて、
「こうちゃん、何か我慢しているのかな。
頑張らんでいいけんね。大丈夫だよ。」



と話すと、わぁん、と泣き出しました。

「あのね、こうちゃん おんがくかいがむずかしいと。」




「そうやっとね。話してくれてありがとう。
音楽会の練習頑張ってる事、先生に聞いたよ。」



「うん・・・。」




「上手に出来なくて、不安になっちゃったの?」




こくり、と こうちゃんはうなずいたので、
「そうなんだね。あのね、こうちゃん。不安になるの、とっても分かるよ。ママも、そんな時あるから。


でもね、一番大切なのは、間違わずに出来るかじゃないんだよ。」




こうちゃんは、ぽかん、とした顔つきをして聞いています。




「大切なのは、練習をどれだけ頑張って、お友だちと協力出来たか、なんだよ。分かるかな?」




「うん!こうちゃん、おともだちとうたってるよ!」





「うんうん。流石 こうちゃん上出来だ!
それから できん、と思うところは、やってるマネしたら よか。誰もおかしいって思う人おらんけん。」




「うん、わかった!」







何だか自信に満ちあふれた顔になって、さっとお着替えしたかと思うと、



「ママもガンバってね!」
と元気にバスに乗って行きました。





息子の後ろ姿がたくましく思えて、一回り成長した姿に、嬉しくなりました。




音楽会では、立派にやり遂げました(*^^*)