はんぐる紙芝居完成しました☆ | ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!
韓国語サークルin京都・滋賀至上最も気長なプロジェクト「ハングル紙芝居」制作。
栗東の国際交流協会RIFAの自主講座6年間の中で4年をかけてこの夏完成。

韓国の高視聴率ドラマにもなった史劇「ホジュン」の日本語翻訳本の翻訳者パク・チャンヒ先生に「アンタ、ハングル紙芝居を作りなさい」と言われた事がキッカケです。
以前から親しくしていただいてる先生と、とあるところで一緒に紙芝居を見ました。
韓国では紙芝居という形式はないそうで、先生に日本と韓国の文化と言語を合わせたものを作ってみたらという提案でした。

$ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!-栗東メンバー
栗東クラスのメンバー@たなぼた

脚本作りから韓国語翻訳、絵、演技、
やっぱり日本語シナリオもいるなぁという事で日本語に再翻訳。
山あり谷ありだったけど、気分的にはあっという間に4年経ったってカンジ。
そんなタイミングに合わせて

新聞と
ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!-新聞記事

ラジオの取材が舞い込み、
ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!-ほっかほかラジオ


両方に「完成したんですか!?」
…と、念を押されたものの。。。

「えー、あー、いちおーですねーー苦笑。。。」モゴモゴ。。。

脚本も絵も配役もほぼ終わってる。
なのに「完成しました」と明言できないのは
この紙芝居を実際に韓国語が判る人に見てもらった事がなく
「本当にこれで大丈夫?」と完成への最後の太鼓判を
メンバー全員未だ感じられてなかったからでした。

とりあえず、「この夏の日野の日韓子供交流の時にひろうしよう!」と目標を掲げました。

ちょうどその数週間前にサークルに新しく立てたtwitterに守山のヒョソンさんという在日の女性が
「紙芝居を見たい」と来て下さいました。
結婚式の司会を日韓両語でされるという、紙芝居の太鼓判押しには願ってもない方を前に
栗東クラスのメンバー全員がそろって「우리 마을 큰 밤나무 이야기 ~大きな栗の木ものがたり」をご披露したのでした。

そしてヒョソンさんが「感動しました」と言っていただいた時のサークルの皆さんのホロッとこぼれた笑顔がこの紙芝居の「完成」の太鼓判になりました。

「同胞が何人かはいるのかと思ってました。全員が日本人で、ふりがなもついてないハングルの脚本でこれだけできるのは素晴らしい」とさらに背中を押していただいたのでした。

ヒョソンさんは日韓のスピーチをプロとしてされている方なので
「これ、ヒョソンさんだったらどんな感じで言いますか?」
「ここ、読んでみて下さい」
と、お願いし、「わー、なんか朗読のCDみたい~^^」と大盛り上がり。

私たちはもちろんネイティブの韓国の人ほどちゃんとした発音で演じられるわけじゃないけど
ネイティブ並みになったらむしろ日本人が演じる面白さは薄れると思うのです。
「下手」なのは「言いたい事が伝わらない」事であって、
発音より伝える気持ちを前に押し出す演技の方がずっと大事なのです。


そして7月31日。
日野を拠点とする「水のかけはしジャパン」主宰の日韓子供交流のこの日の夕食後に

ハングル紙芝居初披露!!



当日、残念ながら2名のメンバーが欠席。
その穴を埋めるのに「韓国の子供の誰かにやってもらおう!」とお願いした所
「はい!はい!!メラメラやる!やる~~~!!パーパーパー」と積極的な参加希望が殺到で
4人の子にサークルのメンバーがシナリオを渡し、ここやってね、と配役したところ
「あたし、こっちの役がいい!!」「アタシ、セリフが一つしかないっ!!」と
テンヤワンヤ。

私はそのへん一切メンバーさんたちに任せきりで
三味線の効果音に専念。
なんせ皆さんが韓国語に必死なのと同じだけ素人三味線の私もドキドキなんですからショック!

ニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!-かみしばいニゴロブナ子は里山(さと)に帰らせていただきます!-シナリオ

教室で紙芝居の演技を動画に撮ってYOUTUBEにtake1, take2とアップしてます。
take1は「間違えちゃいけない。。」という緊張感漂いまくってます。
take2は緊張感は若干解けたものの、まだ「読んで」いて「演じる」余裕がありません。
その後半年間、take3がアップできずにFIRST SHOW!

メンバーそれぞれが11分間の紙芝居に「大きな声でメリハリをつける」「元気に語りかける」「タイミングを計る」「子供達によりそう」と自然に役割が出来てたのがスゴい。

いままでの教室での練習にはないイイカンジ感あふれてますべーっだ!ラブラブ

韓国の子供達も子供らしいコミカルさで私たちの緊張をほぐしてくれたからかも。
韓国の人に「見せる」紙芝居から「一緒に演じる」という楽しみもできました。

ヘタな三味線弾きの私は言葉以外のコミュニケーションに開眼。
韓国からベースギターとアンプを持って来てた男の子が私の三味線で弾く「アリラン」を
「一緒に合わせよう!!」と言ってくれました。
残念ながら合わせる時間はなかったけれど、他の日韓両方の子供達が興味をもって
「弾きたい~音譜」とベンベン音を出して楽しそうでした。

長い間かかって紙芝居を作ったことは、単にそれだけの事以上に教室外のいろんな方の力や応援をいただいた結果であり、教室でやった事はこれからも教室の外で活きて行くと思います。

パク・チャンヒ先生にもぜひ見てもらわなくちゃ。べーっだ!