「ちょっと相葉さん

抱いてなんて言ってませんけど

あなた大丈夫?」


スマホから聞こえるニノのウロタエタ声

でも気にしない


俺の腰に愛しい人の温もり


「だって今すぐ来てほしいんでしょう?」


「そ・・・ですけど」


俺の腰を抱く腕に力が入る

行かないでって言ってよリーダー・・・


振り返って見るとリーダーの切ない顔

さっきまで俺をほったらかしで寝ていたのに・・・


「相葉ちゃん・・・」


消え入りそうな声で俺を呼ぶからかわいくてキスしようとしたら


「ちょっと今リーダーの声しませんでした!?」


とニノが言うとピンポーンとインターフォンが鳴った

誰だこんな時間に?

リーダーにチュッとキスすると

インターフォンはけたたましく

これでもかってくらい、しつこく鳴る


「ちょっと相葉さん?リーダーといるの?」


「ニノごめん!今誰か来たし

今日は先約があったんだ明日は必ず抱いて・・・いや話聞くから

本当ごめん!」


ニノはまだ何か言ってるけど電話を切った


「リーダー誰だろう?こんな時間に」


「相葉ちゃんおいらよりニノが好き?」


ピンポーンピンーポンピンポーン・・・


「何言ってるの・・・ってうるせー

ちょっと見てくる」


鳴り響くインターフォン、ドアを開けると


「え?翔ちゃん?」


「来ちゃった。ワインとチーズ買ってきたから飲まない?」


ニコッて素敵なスマイルを見せて

俺の返事もまたずに家に上がる


「ちょっ・・・ちょっと翔ちゃん!」


「なーにー?」


「先客がいるんだよ

だから今日は・・・」


「こんな時間に誰よ?

帰ってもらえよ何なら俺から言おうか?」


ドカッとソファーに腰を下ろした翔ちゃん


すると寝室のドアが開き

リーダーと翔ちゃんがご対面・・・


「・・・ふーん大野さんかー

てっきりニノかと思ってた」


え?


「相葉ちゃんおいら風呂入ってくる」


「へ?・・・う・・うん分かった」


リーダーが風呂場に向かう


「相葉ちゃん!風呂って

あの人泊めるの?」


「うん今日はそのつもりで・・・」





「雅紀・・・」


え?急に名前呼び?


そう言って翔ちゃんは俺の手をとると隣に座らせた
20140511_095338.png


「なに翔ちゃん」


「俺・・・オマエのことずっと・・・」


まただ、けたたましく鳴るインターフォン


「まただ誰だろう?」


立ち上がろうとすると翔ちゃんが俺をグッと引き寄せてキスをした