美しい日の出直後の空は、
夕焼けとは違って爽やかでした。


お気に入りの散歩道の先には
神社や田んぼや畑があって、
季節の移り変わりや
昼の時間の伸び縮みを五感で感じ、
そこに暮らす猫や鳥、
出会う人々との交わりに
日々を豊かに彩ることができました。


夫と週末に出掛けることも増え、
ちょっとした旅もしたなかで、
印象深かったのは彫刻の森美術館で
ピカソ館の壁にあった言葉でした。


以下、引用。
ピカソ館ページより


具象美術も非具象美術もない。
すべてが形象としてあらわれる。
一人の人物、一つの物、
一つの円もみな形象だ。
それらは程度の差はあれ、
強くわれわれに働きかける。


形象という表現が今まで、
ずっと脳裏に残っていました。


芸術が形象の表現であるとしたら、
ヒトも人生も形象のひとつとなる。


森羅万象を、英語で何と表現するのだろう?
Googleで検索したら、

everything

と一番に表示された。


確かにそうだけれど、
味気ない。。。
他に表示されたものの中で
しっくり来たのは、

whole creation

であった。
形象とは、創造物なのだ。


宇宙も地球も、
大気も水も、
風も雨も、
自然も動物も昆虫も貝やクラゲや魚たちも。。。


森羅万象は、いとなむ。
ぐるぐると現れては消えてを繰り返す。
この肉体も、いずれは消える。 
そして肉体に宿る魂も。。。


そんなことを壮大に受け止めることが
必然のようなコロナ禍だった。
決してウィルスは無くならない。
命が巡る限り。。。


大きな流れのなかで
その流れに身を任せるように
淡々と現れては消えていく。
ヒト以外は。


ヒトに意図があって
壮大な流れに抗ったり
流れそのものを変えたりする。


知らないうちに
その変化に加勢していたりもする。


2021年の最後の朝は
繰り返し訪れる朝のひとつに過ぎないけれど、
ヒトには思いがあって
やがて昇る2022年の太陽を
新鮮なキモチで迎えようとする。


白いキャンバスに
色を落とすかのように。
絶望の中に
希望を見出すかのように。



ピカソの芸術は、冒険の結果であった。
私達の冒険は、
どんな結果をもたらすのだろう。


生きている限り、
可能性が広がっていく。


二度とない空の景色を
来年も、眺めていこう。



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