ALTEC サウンドの素晴らしさ | 禁断のKRELL

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クロード・モネ 「印象・日の出」

 

 
 

 

ALTEC サウンドのなんという放漫さ、なんといういい加減さ、

まさにありえない雑さ、印象を(心象風景)雑に描くだけではなく、

録音現場の空気感や、プログラムソースの情報量をただ忠実に描くのではなくて、

感覚を描いているのが評価された。ALTECが美しいと感じる瞬間を感覚的に描く。

オーディオマニアを最もよく体現しているのがメランコリーという感情である。

メランコリーというのは哀しみの中にこそ、光り輝くような大きな希望がある。

ALTECの全盛期時代である1950年代の製品は、ただ明るいだけではなく、

音に渋さだとか哀愁も感じられる。それも些か大仰に感じるほど強く表れている。

グレーのアンプとグリーンユニットのスピーカーだが、後年のホワイトやグレーのスピーカー、

それとグリーンのアンプは、ただ音色が明るいだけで、哀愁の漂いは消失している。

ALTEC LANSING には私たちの魂が宿る。懐かしさだとかノスタルジーを感じる。

その人の人生にまで影響を与える。人を圧倒したい、人の気持ちを動かしたい。

ALTECサウンドには光だとか眩いような輝かしさ、神を感じられる。

 

 

確かに音は旧いですし、描写は雑で粗いのですが、音が鳴りだしたらそれはどうでも良くなります。