うそつき | 科学

うそつき

白昼の中で目を閉じたあの時
私の頼りない瞼が陽光を透かして孔雀のような残像をぼんやり残し、最後には重たい赤が白けず光っているのです。
そこに瞼の外を思い浮かべます。電信柱、晴天、マンション。

しかし目を開けたとき、そこにあるのは、私が思い浮かべた、電信柱、晴天、マンションではないのです。直ぐさま眼球は悲しむ私の為に慌てて色調を私好みにします。さっきまでの濁った緑の風景はもう無いのです。


自意識過剰だとは思うのだけれど、私はやたら自分を守るのに器用すぎました。
でも、最近どうにも保てなくて悲しいなぁ。

もう少しプラスに もっていけるよう