最近、ある推理小説を読み、少し変わった友人のことを思い出した。
その推理小説は、大学の研究施設が舞台、密室殺人事件の話だった。
思い出した友人は、科学で証明できないことはないという考えだった。
なのに、霊感があり霊体を見てしまうという話をしていた。
今から15年以上前、私は音楽一色だった。
理系の学生だった彼は色々な話をしてくれていた。
数学が苦手なわたしに「数学は物理学を理解する言語であってツールだよ。言葉だと思ったらいいんだよ。」など、自分と違う視点で物事を捉えている彼の話を聞いていると世界が広がるようでした。
とりわけ印象に残っているのはオウム真理教が起こした地下鉄サリン事件のときに話した内容で
―――
どうして教団にサリンを作ることができるような人がいたの?
研究者は宗教や幽霊の存在を信じないのじゃないの?
というわたしの疑問に
「理系の学生が宗教にはまる理由はね、見えない壁にぶつかるからだよ。人智を超えた存在がないと説明つかない事象にあたるんだ。Something great て知ってる?あぁ、でも俺は宗教に興味はないよ。何も解決しないからね。」
と、どこか客観的で冷めた答えがかえってきた。
そんなある日、その友達の家に遊びに行くことなった。
北九州市にある学生が多く住む1DKのアパートの2階。
角部屋だった。
季節は秋、少し寒いけどよく晴れている日だった。
二人で話をしながらアパートの階段を上がり玄関のドアを開けると、それまでニコニコしていた友達が急に真剣な顔になり無言で部屋に入っていきました。そして数歩先にあるトイレのドアを勢いよく開けたのです。
わたしは何が起こったのか理解できず後ろから「どうしたの?」と聞きながら近づいてみると・・・
「なんでもないよ」と、ドアノブを掴んだまま空をにらんでいる彼から返事があり、私も中をのぞきこんでみた。
でも、特に変わった様子はない普通のトイレだった。
その後、何事もなかったかのようにジュースを飲みながら話をしていると
「さっきはね、怖がるといけないから黙っていたけど、実はトイレにナニモノかがいたんだ。」と話しはじめました。
「え?何かいたの?」と驚く私に
「うん。ちょっとね。ああいうのは、怖がると喜ばせるだけだから強気で応対しないといけない。気持ちを強くもって「がーっ!」という気持ち(気合?)で応対する。そうすると、大体いなくなるんだ。」
私はちょっと動揺したが、
「へーそうなんだ。怖くないの?」と言った。
彼は「うーん、しょっちゅう見るからねー。」と笑って答えた。
そしてまたしばらくして、ポツリと「科学で証明できない存在はない。だけど俺はその証明できない存在をこの目で見てしまう。矛盾してるけど、事実そうなのだから仕方ないよ。あまり人には言わないけどね。」
今なら、彼が言っていたことが解る。
見えない世界の影響は、自らの心で引き込んでしまうことがあること。怖いと思えば思うほど彼らは喜んでつけ入ってくること。
科学で全てが解明されておらず、研究と現実の間で矛盾を感じ悩んでしまう学生がいること。
その心の隙間は見えない世界の影響が入り込みやすくなっていること。
真面目で優秀な人ほど悩んでしまい、追い詰められる。
どうか、新興宗教にのめり込んだり、凶悪な犯罪に巻き込まれてしまったり、自ら命を絶ってしまったり、取り返しのつかないことになる前に、私達に出会って真実を知り、心を強く持って生きてほしい。
妖知人
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