私も、木が切られているところを通りかかった時、けたたましい叫び声のようなものを感じたことがあります。また、切られた後の場所では、しばらく何日かうめき声のような…苦しんでいる様子が感じられました。非常に辛く、足早に遠ざかりたくなりました。
手入れがされていない里山ではひどい圧迫感。
満員電車のように沢山の人が狭い場所で息をしているような…そんな重苦しさです。
おそらく、木々が密集しすぎて苦しんでいるのです。
光が全く入らない真っ暗な森となってしまっているような場所では、重い圧迫感に加えて、呼吸が深くできず息苦しさを感じます。
木々にとっては最悪の場所なのでしょう。立ち枯れている木もたくさん見られました。
そういえば、山や森に出かけると決まって身体が重くなり、クラクラと頭痛がして体調を崩したものです。
美しい自然に触れ気分は良いのですが、体調は思いに反していつも辛かった。
山や森林や自然の豊かな場所は、 人間にとって必ずしも優しい場所ではありません。
霊媒体質は自分の体に相手の状態を写すように感じてしまうものですが、木々の苦しみを感じてしまう事があります。
また、木の精霊・草花の妖精といったものも念を発します。
木々の多くは苦しみの念、そして自分達をそのような環境に追い遣った張本人である人間へ強烈な怒りの念を発し続けています。
念を感じやすい体質であると、このような念の影響を受けて体調を崩してしまう事があるのです。
過去、人間は土地を開拓しなければ獣から身を守れず、田畑を耕し家畜を育てる場所も無く、食べ物を得る事が出来なかった。
けれども それは、人間よりも先住民族であった植物達の安住の地を奪い、虐殺を繰り返して来たことに他なりません。
木々の怒りは因縁となって、子孫そのまた子孫へ連綿と受け継がれて行く。
また、土地を新たに得たり、そこに住んでいれば、土地の因縁の影響を受ける事となり、障りとなっていく。
木々の思い、木々の因縁。
それは人間が行って来た虐殺と略奪の代償であり、見えない世界の脅威の一つなのです。
界見