先日、富山県内でヘルプマークについてお話させていただく機会をいだきました。
富山県では昨年7月からヘルプマークが導入されました。
しかし、周知普及されているかといえば…う~ん、正直まだまだこのマーク自体知らない人が多いのかなと感じます。

実際、お話させていただく前に参加者の皆様にヘルプマークについて聞いたところ、実際につけている方や知っている方もいらっしゃったのですが、

・内容までは詳しく知らない
・存在は知っていたけれど実物のヘルプマークを今日初めて見た
・県外では見たことあるけど富山ではつけている人を見たことない

などのコメントが多かったです。
やっぱりそうですよね~と思いました。

今回はヘルプマークについて、ヘルプマークをつけている当事者目線でお話させていただきました。

内容は
・ヘルプマークとは
・どんな人がヘルプマークをつけているのか
・ヘルプマークの歴史
・都道府県導入状況
・富山県内の配布数
・私がヘルプマークをつけるようになった理由、3年間つけていて感じたことや、実際に助かったこと
・ヘルプマークをつけている人を見かけたらどうしてもらいたいか
・ヘルプマークとヘルプカードを実際に見てもらう
・ハート・プラスマークとパーキングパーミット制度について
など
40分弱ほどお話させていただきました。

ちなみに富山県では昨年導入されてから1年で
富山県全体では2453個
        富山市では  817個(富山県内で最多)
配布されたそうです。

東京の総合病院内ではよくヘルプマークをつけている人を見かけるのですが、富山の総合病院内ではつい先日初めて自分以外でつけてる人をみかけたという感じで富山では圧倒的につけている人が少ないように感じます。
当事者でもヘルプマークを知らない可能性があると思います。

電車などで見かけることが多いヘルプマークですが、富山は車社会で見かけることも少なく、マークが気になるような場面もあまりないような思います。
情報を得る手段はその人の環境によって限られてきます。
ネット環境があったり、SNSをしている人達は検索したり拡散されたりしていろいろな情報を得られるけれども、利用していない人達は自治体の広報や新聞、テレビでの特集、CM、そして知人などを情報源としていることが多いと思います。マスコミの影響って本当にすごいのでそのような方にも知ってもらえるようにたくさんヘルプマークについて取り上げていただきたいです。
私も当事者として少しでも広められたらいいなと思っています。

ってここでブログ終わろうかなと思いましたが、私が今回お話させていただいて気づいたことがありました。

それは私が話し終えてから参加者の皆様から感想をいただいたのですが、ある方が、

ヘルプマークやハート・プラスマークやパーキングパーミットに使われるマークだったりなんでこんなにいろんなマークがあるの?混乱しちゃいます。

というニュアンスのことをおっしゃいました。

私の中では正直ややこしくないんです。
それぞれのマークが意味も違って役割も違うって知っているから。

でもそれを聞いた時ハッとしました。
私、忘れていたんです。
病気になる前の自分を。
当事者目線以外の自分を。

きっと、私も健康な頃だったら、この色んなマークなんでこんなにあるの?ややこしい、1つにまとめたマークにできないの?って思っていたかもしれない。
もしかしたらヘルプマークのこともまだ知らないかもしれない…
自分がそのマークを必要としているから知っているだけで、だから内容もわかっているのかもしれないと。。。

健常者と当事者の間には壁がある。
それぞれがおかれた状況が違うから考えてみたらそれはあって当たり前。
でも双方の考えや思いを伝え合い理解していく中でその壁も低くなっていくのではないかなと思いました。

当事者である私からの話を聞けてよかったと話してくださった方もいらっしゃいました。
私も健常者の方からのお話が聞けて本当によかったです。
健常者と当事者双方の考えを知ることって本当に大切だなと思いました。
なので上に書いた方々だけでなく参加してくださった皆様からいろいろな感想をいただけた事はとてもよかったです。

自分がヘルプマークなどについて知ってもらいたくてお話させていただきましたが、私が勉強になりました。

このお話のあとにそのままヘルプマークをもらいに行かれた方やチラシをもらうため県庁に連絡された方がいらっしゃったり、Facebookで今回のことを書いてくださったりした方もいらっしゃって大変嬉しかったです。

今回声をかけてくださった主催者様、参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。

なんだかまとまりのない文章でしたが、最後まで長文を読んでくださった皆様ありがとうございました。