我が家では、
病気や障害と闘う人や、家族を介護してる人達が
好き勝手に呑んだり唄ったりする集会を定期的に開いています。
名前をサリーズ・バーと言います。


●集会の生い立ちについて
http://ameblo.jp/abalonetopia/entry-11939207026.html


先日は14名の皆さまが来て下さいました。

脳幹出血(1名)視床出血(1名)脳外傷(1名)脳梗塞(1名)

脳性麻痺(1名)視覚障害(1名)介護家族(1名)
ヘルパー(3名)友人(3名)




ここにいつも必ず出席して下さってる視床出血の女性がおられます。

視床出血は脳出血の一種です。
脳の中で視床が司るのは感覚入力知覚刺激情報の認識です。
なので、その場所にダメージを受けると
視床痛という
激痛の後遺症を負う場合があります。
厄介なことに、この痛みに対して薬物療法はあまり期待できません。

日常生活には殆ど支障がないと思われるほど彼女は両手を使いますが、
それは見た目だけのことで、本当は時々、
その場に座り込んで動けなくなる程の激痛を感じる時もあるそうです。


●視床痛とは●
視床痛の症状は、卒灼熱的な痛み、突然何かに刺されたような電撃痛、摩擦痛やチクチクとした痛みや、痺れなどが常時もしくは、何かに誘発され発現する異常な耐え難い痛みです。

http://horaido.net/sisyoutuu.pdf



彼女はアコースティック・ギターを弾いていました。
中川イサト氏のようなテクニカルな演奏スタイルだったそうです。
「痛くてもチクショーと思って使ってると痛みに慣れてくるんですよ〜!」
と、
いつも強気ですが、それでもギターに関しては、
弦を抑える左指への刺激が強すぎて身体全体に痛みが回ってしまうらしく、
演奏は、痛みの回復まで何十年も待つしかないかと思っていたそうです。

ところが先日は、カツのバンド仲間クンが左手を担当してくれたので
彼女は数年ぶりにギターを弾く感覚を味わうことが出来ました!


それは、とても感動的なシーンでした。
この日の夜は興奮して眠れなかったそうです。









リハビリテーションの語源はラテン語で
re(再び)+ habilis(適した)

すなわち「再び適した状態になること」「本来あるべき状態への回復」
などの意味を持つそうです。
(wikipediaより)

日常生活に支障がないという事だけが
リハビリの目的ではないですよね。




その人の「本来あるべき状態への回復」って、
例えば、こういうコトなんだよなぁと、つくづく思った夜でした。


Isato Nakagawa - Deer Dance
https://www.youtube.com/watch?v=gCRtnnoTAcQ

















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