最近少し電車に乗る機会が増えたせいか
各駅で、
車イス対応のトイレが目につくようになりました。

それから、エレベーターの場所も、

ホームの真ん中にある駅が増えた気がします。
ちょっと前までは、もっと端っこの隅っこでしたよね。









私が親しくお付き合いしてる車イスユーザー(脳性麻痺)で
70歳を越えてる男性がおられるんですが、
彼が言うには、昔は役所も銀行も
スロープは裏口にしか無かったそうです。

「でも俺が行けない場所があっちゃいけないんだよ」と彼は言います。
そしてその言葉通り、彼はどこにでも出かけて行きます。
「バリアのある所にこそ行かないと!」と言います。


何故バリアがあるかというと、それは、
その場所を車イスが通ったことがないから、かもしれないし、
どういう対処が必要かが分からないから、かもしれないし、

だから「ほらこういうのが要るんだよ」というコトを
実際に行って、
やって見せて、分かってもらうのが大事
なんだそうです。

確かに私も、カツに車イスが必要になるまで
スロープの存在さえ気にしたことがありませんでした。
多分みんな、そうなんだと思います。


カツはまだ自宅以外のトイレを上手く使えません。
常に尿器を持ち歩いています。
外出は介護タクシーで病院に行くくらいです。
その病院でもトイレは入院の時しか使いません。
なので私は駅のトイレについて考えたことがありませんでした。
でもようやく最近になって16年ぶりに電車に乗りました。
そうすると急に公共交通手段のバリアフリーが気になり始めました。
ゲンキンなものです。

最近は車イスで電車を使う人も増えて来たようですが
エレベーターはともかく、トイレはどうなんだろう?と思いました。
トイレを新設する予算があるなら電車とホームの間の開きすぎ危険とか
ホーム自体のデコボコとか、そっちの方が気になりました。

でも単独行動してる車イスユーザーの方によると、
駅に行けば確実にトイレがあるというのはとても重要で、
それは絶対に必要なんだそうです。













ひとことに当事者と言っても、
障害の種類や程度によって必要なモノが違います。
また同じ人でも状況の変化で必要なモノが変わります。

(もちろん障がい者以外にも配慮されるべき人達がおられます。 )

そしてそれぞれの条件が相反する場合もあります。
だから全ての要望に合うバリアフリーを作るのは不可能な気がします。


例えば歩道の点字ブロック、
車イスユーザーには(杖歩行の人にも)デコボコが怖いですが
視覚に障害のある方々には大事なモノです。

結局は「まぁこれなら何とかOK」という妥協点を見つけて
お互いに譲り合うのが大事なんでしょうね。















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