ST(言語療法)は、週1回1時間の訪問です。

言語障害には色んなタイプがあって、
カツの場合は「構音障害」というものです。

これは運動機能の障害で、
手足が上手く動かせないのと同様に
舌や唇が上手く動かせないことによって生じる言語障害です。


カツの身体には「失調」という症状があって、
運動のコントロールが上手くいきません。
言語も全く同様で、
舌や唇の運動を調整する機能が上手く働かないのです。


「失調性構音障害」と言います。



失調性構音障害の患者の発話はどんなものか?・・・・一言で言ってしまえば・・・それは、「酔っ払いがしゃべっている」ような発話である。
酔っぱらったようなしゃべりというのは、たとえば、数語ずつ、途切れ途切れで不明瞭な話し方(断綴性発話)をする。単語を構成する音節単位で、ぎこちなく、途切れたり、引き延ばしたりしながら、ゆっくりもつれるように話す・・・まさに酔っ払いである。
これは、発声に必要な喉頭筋群の協調運動が障害されるために起きる。
失調性構音障害は、運動パターンの協調性の構音障害なのである。運動にかかわる速度、範囲、力、方向、タイミングが不規則、変動的で不正確になる。
舌を出したり、引っ込めたりする運動、舌を左右に動かす運動といった交互反復運動が苦手


http://blog.livedoor.jp/speechlanguage7/archives/1543678.html
より引用。


・・・というわけで、
いつも舌を動かす運動をしていますが、
筋トレが目的ではなく、
協調機能の訓練(正確に動かす訓練)が目的です。








これは「ペコぱんだ」と言います。
舌の訓練をする道具です。





「ペコぱんだ」
http://orarize.com/pekopanda/index.html






また、メトロノームに合わせて発声する訓練もしています。
こちらはタイミングを合わせる訓練です。



あかいえ あおいえ あいうえお

かきのき かくから かきくけこ
ささのは ささやく さしすせそ
たたみを たたいて たちつてと
ないもの なんなの なにぬねの

はるのひ はなさく はひふへほ
まめのみ まめのめ まみむめも
やみよの やまゆり やいゆえよ
らんらん らくちん らりるれろ
わいわい わまわし わいうえお

がぎぐげ ごぎぐげ がまがえる
がごがご げごげご がぎぐげご
ざじずぜ ぞろぞろ ざりがにだ
ざりざり ずるずる ざじずぜぞ
だぢづで どどんご おおだいこ
だんどこ でんどこ だぢづでど

ばびぶべ ぼおぼお のびたかみ
ばさばさ ぼさぼさ ばびぶべぼ
ぱぴぷぺ ぽっぽお はとぽっぽ
ぱっぽろ ぺっぽろ ぱぴぷぺぽ



リズムに合わせての発声は
聞いてると、ちょっとラップのようです。
また、その昔「8時だよ全員集合」でドリフターズが
「なまむぎ・なまごめ・なまたまご・イェ〜!」と
唄ってたのにも似ています。
面白いです。笑えます。


ドリフの早口ことば
https://www.youtube.com/watch?v=qo_Ihn6PCuE