「嘘ついていたのよ・・・」

「主語は?」(油屋)

「彼と彼の連れ。」

「きたあー」(油屋)


どうして女の人は嘘をいとも簡単に
見破るのであろうか?


「今回の確率は?」(油屋)

「もう 確認済み・・。」


彼女は、本当に相手を思い穏やかにして
我を張らず優軟で、実に女らしい女性。
仕事も心から愛し、かといって相手の前
では、決して仕事の顔をしない。

甘え上手で美しい。
でも,何かが一つ足りないのである。
本人も、それは知っている。
では何が足りないのか?


「で、その嘘の被害は?」(油屋)

「ん~すこし複雑になったかしら・・」

「いろんなことが・・・?」(油屋)

「そうね。」


尊敬できる人を嫌な所がいっぱいあっても
その人の生き方を不器用さを愛したいのだ
と思う。ものすごく難しいことではあるが。
彼女には、あふれる賢さがある。
そして、あまり相手を追いつめない。


「彼の連れが居なかったのよそこに。」

「まじめな話?」(油屋)

「連れの義妹みたい・・・」

「ん~ いつから?」(油屋)

「先月とは言っていたけどね・・・」


彼女と相手はもうどのくらいであろう。
絵に描いた餅ではないが・・・・
いわゆる大人の方々である。理想という
言葉をあえて使ってもいいぐらいの2人
である。いろんなことを、過ごしてきた
と思う。が、いつも彼女は許している。


「今回は、泥沼になってみれば?」(油屋)

「・・・・勇気いるわね。」

「嘘の弾丸制覇はどう?」(油屋)

「・・・・スタミナいりそうね。」


人それぞれに嘘のつき方も、その対処の
仕方も差異があるであろう。一つの個性
として。なぜ嘘をついたかより,なぜ
相手に嘘をつかせたのか?からなので
あろう。


「無くしていいのなら・・・許す?」(油屋)

「かなりきついわね。・・」

「姿を消すかい?」(油屋)

「もう消えた。」

「勇気出したね」(油屋)


彼女は、冷静すぎるのかもしれない。
髪の毛振り乱して、鼻水足れて相手に
抗議はしない。且つ,夜叉になって
世の女性たちをぶったたきはしない。
所詮、嘘からは何も生まれはしない派
なのである。同感であるが,その嘘を
一つの汚れとして振り払うことも時に
は必要である。嘘は積もると埃よりも
たいへんに始末が悪いものである。


「下準備、必要?」(油屋)

「・・・少し。ファックスするわ。」

「らじゃー」(油屋)


ワクワクする。といったら世の中背に
しているみたいであるが・・・彼女が
失いたくないものを勇気千倍出して
本気で手に入れようとしている雄姿を
見守りたいのである。
写真には撮れないが、ものすごい人間
ドラマである。喜劇になるか悲劇になる
かは今の時点では重要ではない。



「とりあえずゆっくりお休み。」(油屋)

「ありがとう。」


しかし、表示圏外にて表記されている
番号をもう一度見るとマルタであった。

まじ自立しているということはこういう
ことか!と恰幅する。感動である。
しかし、マルタで欲しいものはない。
まことに、残念である。


Bouna Notte Amica Bella !!
おやすみ!!愛しい女性よ!!











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