もう二度と逢うことがないとわかって
いたならば、さよならと言いますか ?
誰かとの別れ際に、何度も振返る
のであろうか?
一度も振り返ることなく颯爽と前を
見つめ去っていくのであろうか?
別れに深さや位置付けはあるのだろうか?
人生の分かれ道、親しい人に別れを
言わなければならないこともあるであろう。
駅のスタンドバーで、「、じゃあね。」と簡潔
且ついたくシンプルに、さっぱりとそれぞれの
行き先へと発って行きたいものである。
感傷にひたるのは、もっともっと後でいいのだ。
別れが人を肥えさせていく。としたらであるが
肥えなくていいからひっそりと行きたいと思う
時もある。
あの別れが最後であったと思う時、悲しい寂しい
どの形容詞も当てはまらない感情が渦巻くのである。
かなりしつこいものである。
そんなこんなで、別れはやはり単純に
さっぱりと行きたいと思うのである。